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磯﨑慎一プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

【発表します!】今我々が『分譲住宅』を建てる理由!

磯﨑慎一

磯﨑慎一

テーマ:新築住宅

こんにちは!
今年の花粉は目にきますね~(>_<)
磯﨑です。

さて先日、当社の山本さんが現場見学会のブログをアップしてくれていましたが見て下さいましたか?
まだの方はこちらからどうぞ

今回の現場見学会は構造見学会なので、
まだまだ建物の内装や設備が見れるわけではありませんが
まあいろいろな相談の場としてお気軽に来て頂ければと思います。

ではちょっと今回の本題に入っていきたいと思います。
従来当社は、住宅部門とビル建築部門を並行して行っていっております。
そのビル建築のノウハウを使ってRC住宅も提供していっています。
そして住宅建築に関してはほとんど注文住宅でやってきました。
それぞれのお客様の事情や要望に寄り添い、
じっくり時間をかけて作ってきたという自負があります。

しかしここからは分譲住宅メインに舵を切っていこうと思います。
その理由はこれです→「住宅価格の高騰」

物価の高騰に関しては昨年の9月にブログを書いていますので良ければそれもご覧下さい
一体どこまで?建築費高騰の行方~答えは○○にあり?~

さて、この一年間建築費に限らずあらゆる物の値段が
ヒタヒタと上がってきたのを読者の方も肌で感じているのではないでしょうか?
昨年9月に予想した以上に建築コストもかなり上昇してきました。
そしてそれはまだまだ上昇余地を残していると思っています。

今回のインフレの波は2年前にアメリカから始まりました。
コロナ禍の影響で落ち込んだ経済活動を復活させる為に
米国のFRBは大幅な金融緩和をやってのけました。
そしてその成果が出て消費が復活し、とそこまでは良かったのですが
物価が上がりかけてきた時にインフレは一時的と金融緩和の継続を決めたのです。
FRBコメント記事

これは2021年の7月の記事ですがその頃のインフレ率はこんな推移でした
アメリカインフレ率

この時金融政策を維持した結果、
米国のインフレ率は最高9.1%まで高騰しました。
それを受けて2022年に入りFRBは政策を急転換し、
前代未聞となる金利を引き上げを行い、金融引締めに転じました。
その結果金利は1年で4.5%急上昇するというカオスな状態になっています。
アメリカ金利

そしてこう言った金融引き締めの効果で
インフレ率は若干落ち着いてきてはいるものの
副作用として先週末から銀行が立て続けに3行破綻すると言う事も起きています。
これがアメリカで起きてきた一連の出来事です。

振り返って我が日本はどうでしょう?
FRBのパウエル議長から遅れること1年2ヶ月、昨年の10月の事です
先日退官された日銀の黒田元総裁が同じように「物価上昇は一時的」
といって金融緩和継続を発表しました。
日銀記事

その後のインフレ率はこんな感じです。
日本インフレ率

黒田元総裁の答弁後も緩やかに上がっていっています。
米国のインフレ率の推移と全く同じになるとは思いませんが
上昇の初期段階となんとなく似ています。
米国で起きた事が
1年遅れくらいで日本でも起きてきた事を考えると
注意が必要な気がします・・・
しかも米国は地獄の金融引き締めという荒療治をやり
経済を冷やす事によって物価上昇をなんとか止める努力をしています。

しかし日本はどうでしょう?
今の状態で金融引き締めをやって金利を上げていけば、
その影響は米国どころの騒ぎではないはずです。
なので日銀は大幅な政策変更はやりたくても出来ない・・・
つまりは物価上昇の波は押さえられないと言う事になります。
ここ30年ずっとデフレできた日本なので
多少インフレ傾向の方が良いとは思いますが、
その話はまた別の機会にしたいと思います。

ここまで述べてきた理由で、
まだしばらく建築コストは上昇していくと思います。
そして、ここ一年のコストアップにより住宅の取得費が上がってしまい
住宅ローンが通らなかったりするケースが散見されるようになりました。
適度なインフレが続けば、ひいては給与アップにも繋がり
借入限度額も上がってきて住宅ローンの問題は解消されていくのでしょうが、
それでも1~3年は今のような状態が続くと思います。

そして今までのように注文住宅メインでやっていった場合、
打合せに要する半年~1年の間にまたしてもコストが上がってしまい
計画が白紙になるという危険性が大いにある事と、
今現在の価格で家を建ててしまっておいた方が少しでも安く建てられる事が出来る
注文住宅のように自分たちの想いを全て反映させられないかも知れないけど
建てる事の出来るチャンスを失うよりは良いんではないか!?
と思い分譲住宅へのシフトを決意しました!

それに伴い土地も積極的に仕入れていくつもりなので、
『あんたの言う事は分かるけどそれでもやっぱり注文で建てたい』
と言う方はドンドン言って下さい!
その仕入れた土地に建てて頂く事も可能ですから(^^)

ちょっと長くなってしまいましたが、
方針転換をした理由を聞いて頂きたくてたっぷり書いてしまいました・・・。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

磯崎@サンオリエント

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磯﨑慎一
専門家

磯﨑慎一(一級建築士)

株式会社サンオリエント

予算・間取り・敷地など住宅建築の際にネックとなるさまざまな条件を親身になって検討。木造や鉄骨、RC(鉄筋コンクリート)まで全ての工法から最適なプランをご提案し、夢の実現をサポートいたします。

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