契約書について(3)請負
契約書を作成するのは、後日当事者間での紛争を避けるためのものです。
折角契約書を作成さうるのですから、その内容は明確なものでないと意味がありません。
文例1
乙は本件物品を引渡した対価として、甲に100万円支払うものとする
この契約書の問題点はどこにあるでしょうか。
1)引渡とは現実の引渡でしょうか。発送時なのか到達時なのか
2)対価について、いつ支払うのかが不明です。
3)返金可能なのかも不明です。
文例2
1 乙は甲の事務所に物品を持参することとする。
2 甲は物品受領後7日以内に乙が指定する口座に代金を送金して支払うこととする。
3 債務不履行の場合を除き、乙は受領した金銭を返金には応じない
等にしておいた方がいいでしょう。