【シリーズ：画家に出来る事】奇跡的な出会い「KISEKI～光の鳥～」

新型コロナウイルスの影響で、日々できる事をさせて頂こうと思い、私は画家なので、やはり絵を通じてできることを、、ということで
日々、作品のアップをさせて頂ければと思い、このシリーズをさせて頂いております。

今日の作品は、昨日ご紹介した作品「en～咲き誇る宙～」と実は関連があるんじゃないか？と自分の中で発見があった作品です。




こちらは、以前ご紹介した丸い作品の3部作の1枚で、
昨年フランスのパリにあるルーブル美術館の地下で開催された国際的なアートフェアに出展した作品の一枚です。

タイトルは『KISEKI～光の鳥～』（キャンバス・アクリル画）

作品解説：『KISEKI～光の鳥～』

作品解説は、以前にもかなり詳しく書いたことがあるのですが、あらためて書いておきたいと思います。

2019年のフランスのルーブル美術館地下でのアートイベントの出展が2018年の10月ごろに決まって、場所が場所なだけに、何を描くか悩んでいました。

『自分自身は一体何が言いたくて、何が表現したくて絵を描いてきたんだろう？』

そんな自問自答もありながら、構想を練っていた時期に
不思議な有り難いご縁で、
東京の新宿駅の西口に3Dアートのテイストのある絵を描いてほしいというご依頼を頂きました。

僕としては、海外への挑戦が決まってすぐだったので、
東京の一等地での仕事の依頼は、タイミング的にとても重要な意味があると思っていました。



（こちらが新宿駅西口に制作したもの2020年11月ぐらいまで見れる予定です）

そして、大変なプレッシャーの中、制作を進め、
徹夜でその東京の仕事を終えたあと、出かける用事があったので、
車を走らせていると、

この作品の景色に出会いました。


よく見て頂くとわかると思うのですが、
雲の間から太陽の光が輝き、
それがまるで鳥が羽ばたいているようにしか見えませんでした。

そして、その横には虹が架かっていました。

タイミングがタイミングだっただけに、まずは、
ものすごいものを観せられた！と感じました。

また、大仕事を終えたあとだったので、
祝福されているような感覚もあったかもしれません。

「これは絶対に描かないといけない！」

そう、強く思い、目に焼き付けて、写真も何枚も撮って。。

偶然、その場所からは由布岳という、
「豊後富士」ともいわれる山が見える場所で、
ちょうど富士山の形にも見える角度の地域だったので、
日本的な要素も含まれると思い、これしかない。。という確信を得て、
出展作品の中の1枚の作品のモチーフとして決定しました。

キャンバスの形へのこだわり

画面を丸にこだわったのも、以前から、
京都の「悟りの窓」や、魂や星の形の丸からインスピレーションを得て描いていたシリーズが以前からあったので、

最後の最後まで普通の四角にするか丸にするかキャンバスの形には迷いましたが、

この丸に決定したのでした。



その後、作品を完成させて、無事に出展をさせて頂き、
3枚の中で唯一、この一枚が、現地のパリ在住のご夫妻にご購入して頂くということに繋がりました。

（お客様との記念写真）

また、有り難いことに、
世界中の作家が何百人も出展しているアートフェアなのですが、
私の出展させて頂いた日本のブースには70名近くのアーティストが出展していたのですが、
その年は、なぜかその日本のブースで絵の販売になかなか結びつかずに最終日を迎えていたので、
現地に来ていた日本人アーティストもスタッフさんも、今年は大丈夫なのだろうか？？というような、あんとも言えない空気が漂っていましたが、
最後の最後に、唯一この一枚が販売に繋がったということもあり、
これも奇跡的なことになったなぁ～と、恐縮ながらも、そんなこともあった一枚なのでした。

…長文になってしまいましたね（＾＾；）

もう手元にはないのが寂しくはありますが、
私自身に、大きな経験と大きな自信を与えてくれた大切な作品です。

また、昨日の、「en」の作品に込めた火の鳥との共通点に、昨日気が付きました。




決意の先に現れた火の鳥。。

もしかしたら自分自身にとって、この火の鳥は大切なキーワードかもしれません。

この奇跡的な出会いの詰まった作品を通じて、
誰かの勇気に繋がりますように。。

また、フランスもこのコロナの影響で大変なことになっているので、
ご購入下さったパリのご夫妻の無事も本当に祈るしかありません。。。

終息し、どうかまた再会できますように。。






ルーブル美術館地下への出展について詳しく書いたページはこちら
https://mbp-japan.com/oita/yoshiga/column/5040979/

先月ポータブルウェブサイト「オオイタドリップ」でインタビューして頂いた記事に、今回の件を詳しくご紹介頂いていますので、よかったらこちらもご覧ください↓
https://www.oitadrip.jp/topics/umako5/


■空間ペインター代表芳賀健太の絵画ギャラリーページはこちら

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