全国レベルで活躍する人材の輩出をめざす学習指導のプロ杉山健司

全国レベルで活躍する人材の輩出をめざす学習指導のプロ

杉山健司

指導に従って努力すれば結果はついてくる。不登校からの志望校合格

　大分県日田市にある「杉山学習塾」の講師・杉山健司さんは、2001年の開塾から20年にわたって小・中学生、高校生の学力を養うべく尽力してきました。妻の真弓さんと二人三脚で経営する同塾にはこども英語教室、オンライン英会話も併設され、幼児から社会人まで幅広い世代が足を運びます。

　中学生、高校生のコースは「学校でいい成績をとりたい」「受験を成功させたい」といった目標や理解度にあわせた個別指導です。一人一人にカルテをつくり、教材や勉強方法を選択する“勉強の処方箋”を用意しますが、「ここを重点的に教えてほしい」というリクエストを優先することも。
　「塾に入った時は消極的だった生徒も、学習習慣が身につくと、成績アップという結果につながります。すると、『もっとやってみよう！』と意欲がわいてきます。勉強嫌いだった生徒ほど成長しますね」

　不登校や通信制高校の生徒も受け入れています。開塾した年、長期欠席が続いている中学生が杉山さんのもとで学び、志望校に見事合格しました。学校の授業をまったく受けていないため、週1、2日では足りず、日中の時間も使って毎日通わせたそうです。
　「まさしく『詰め込み教育』でしたが、一生懸命に取り組んでくれて成績はぐんぐん上がりました。この生徒のおかげで、指導を素直に受け入れてくれれば必ず伸びると、自信をもって言えるようになりました」

　杉山さんは、学校から遠ざかっていた生徒を高校進学へと導いた経験を生かすため、夫妻でカウンセラー養成講座を受講。真弓さんは、「心の相談員」として中学校で不登校の生徒をサポートしています。

難関校合格は講師の醍醐味。地元から東大合格者を出したい

　同塾の生徒の多くが、高校受験から大学受験まで7～8年以上通い続けます。さまざまな学年が混在する教室は、まるで中学の部活動のような雰囲気だそうです。杉山さんら講師は、先生というよりは部のキャプテンのような立ち位置で、生徒と一緒に走りながら、声をかけ、生徒のがんばりを後押しします。
「良い成績が取れるようになると、生徒に対して『もっと上を目指せる』『期待しているぞ』という言葉が自然に出てきます」

　勉強の難易度が上がっても「君ならできる」という声に励まされ、生徒はやる気を刺激されます。そこから、さらに成長していく姿を見ることが塾講師のやりがい、と杉山さんは明るい笑顔を見せます。

　「もうひとつの醍醐味は難関校合格です。地元から東大合格者を出したいという思いがあります。高校入試までは助走、つまりウオーミングアップです。そこから私と一緒に難関大学を目指す生徒を待っています」

　塾講師として情熱をもって生徒と向き合う杉山さんですが、この道を選んだきっかけは周囲の勧めだったそうです。いくつかの職業に就き、どれもしっくりこないと感じていた時期に、ずっと勉強が得意だったことから、複数の友人・知人に「塾の先生が向いている」と言われたそうです。

　「指導の基盤は自ら実践した勉強法です。中学・高校は学業でトップクラスを維持し、九州大学に受かった勉強法を誰もができる形にアレンジした、『杉山流』を伝授しています」

学力の土台造りは幼児期に。全国レベルの人材輩出をめざす取り組み

　学校教育にアクティブラーニングが取り入れられ、ディベートやディスカッションの授業が始まります。「こうした動きの中でも学習塾にできることはある」と語る杉山さん。

　「みんなで一つのテーマについて意見を交わすといった空気になじめない生徒も少なくないはず。内容についていけず、発言できない子もいるでしょう。学校がやらない『詰め込み教育』で、知識を身につけさせるのが学習塾の役割と考えています」
　また、家庭学習のポイントなどを伝えていきたいと、ブログに加えて、気軽に情報交換ができるLINE公式アカウントを開設しました。体験授業の参加者や教室見学者には、家庭での取り組みをまとめた小冊子を贈り、保護者へのアドバイスも行っています。

　「特に幼児期においては、家庭のあり方がとても大事です。小学校入学時に人の話をじっくり聞けるかどうかで大きな差がつきます。小学4年が学力の土台造りの分岐点と言われてきましたが、もっと早いですね。小学校低学年で、将来進学できる高校のレベルの見当がつきます。もちろん、努力次第で巻き返せます」

　語学教育にも力を入れる杉山さんは、早期に英語を聞く耳を育て、語彙を増やすことを重視し、こども英語教室では年長（5歳児）から受け入れています。
　
　「ここ日田から、全国レベルで戦える生徒を育てていきたいと思っています。日本が抱えるさまざまな問題に立ち向かっていける人材を輩出したいですね」と、今後の展望について熱く語りました。

（取材年月：2021年9月）

勉強嫌いこそ伸びしろがある！全国レベルで活躍できる人材の輩出を目指す学習塾講師

指導に従って努力すれば結果はついてくる。不登校からの志望校合格

難関校合格は講師の醍醐味。地元から東大合格者を出したい

学力の土台造りは幼児期に。全国レベルの人材輩出をめざす取り組み

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