ペットにお葬式は必要なの?
お寺というと、「お葬式や法事のときに行くところ」という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私は、お寺は本来もっと人の暮らしの近くにあり、うれしいときも、悲しいときも、迷ったときも、ふと立ち寄ることのできる場所であってほしいと思っています。
正雲寺は檀家を持たず、どなたにも開放されたお寺で、当初から続けているのが写経会です。「参加者の声を大切にしたい」という思いで要望に応えるうちに、現在は幅広い年代の方々が参加され、毎月延べ60人~70人が、それぞれのご都合のよい開催日に足を運んでくださっています。
まず呼吸と姿勢をととのえ、静かに自分の心と向き合う時間を大切にしています。日々の暮らしに寄り添う法話もお話しし、お茶やお弁当を囲みながら交流する時間も設けています。各地から訪れた皆さんが顔なじみになり、ご縁の輪が広がっていきました。
ほかにも、心身をととのえる「ハタヨガ」やお香講座、ハスの花づくりを楽しむ「ハスワーク」、犬猫健康祈願会などを開いています。私は仏教カウンセラーとして、市内のカフェで「女性の悩み相談会」も開催しています。人は、答えが見つからなくても、誰かに話を聴いてもらうことで少し心が軽くなることがあります。女性僧侶として、また一人の女性として、参加される一人一人の心の声に耳を傾けています。
地域の活動にも境内を開いています。子ども食堂などに取り組む団体と共に「子供のお寺体験」を開催し、自然観察や自炊体験のほか、子どもにも分かりやすい法話を通して命の大切さをお伝えしています。大きな仏事の後に集まるお供え物は、傷んでしまう前に、必要とする子どもたちへ「おふくわけ」しています。
どんなご縁からでも構いません。一人一人の顔が見える小さなお寺だからこそ、寄り添うことを大切にしており、「ほっとする」「また来たい」と思っていただける場所でありたいと願っています。どうぞ気軽にお立ち寄りください。



