プロを招いて
昨年9月にスタートした大分県立芸術文化短期大学情報コミュニケーション学科
アナウンス講座の最後の授業は1月17日。
全15回のレッスンは、あっという間!
最終レッスンは締めくくりの授業、恒例の模擬オーディションです。
今回は番組制作はもちろん、イベント現場も数多く手がける
大分朝日放送㈱事業部の部長、田口さんをゲスト審査員に招いて
本番さながらのオーディションを行いました。
内容は、ラジオ番組形式で自己紹介と滑舌例題に取り組むもの。
自己紹介は60秒以内で自由に考えて良いことにしたので
バラエティに富んだ楽しい時間になりました。
ダンスをする人、トランペットを吹く人、歌を歌う人
ものまね、変身ポーズ、レジ打ち披露、趣味の手芸作品を持ってきたり
焼いたクッキーを出したり・・・・
皆、よく考え、準備をし、最善を尽くそうとする意欲が感じられました。
ラジオ番組のパーソナリティというと普通はマイクに向かって話す・・・
と想像しますが、時代が違ってきたのでしょう。
ほとんどの人が、公開放送の設定で、目の前にオーディエンスがいる
やり取りをする設定だったのには、新鮮な驚きがありました。
また前に立つ人の話によく反応し、全体にホームゲームのような温かさがありました。
今年は特に楽しい雰囲気の中で、皆安心して力を出していたように思います。
もちろん、課題はたくさんあります。
正しくアクセントを使えた人は少なく、少し残念!
しかし、これらはこれからも継続することで身につけていけます。
自分をどのように相手に伝えるか・・のほうがずっと重要です。
その点では、創意工夫が充分に見られました。
15回の授業の中で、同じ滑舌例題を繰り返し繰り返し行うことで
確実に精度を高めていく。
ドリル方式がいかに効果的かは、芸短の講座で強く実感します。
皆、頑張りが見えてましたよ。
実は、1週間ほど旅行に行っていたのですが
羽田国内線、国際線、成田国際線のアナウンスを聞きました。
飛行機の中で聞くCAさんのアナウンスもそうですが
たった一人の『その人』のアナウンスがその会社のレベル、その場所のレベルを示します。
日本の玄関口成田空港だって、滑舌の悪い人はそれなりのレベルです。
(今回の旅ではどこでも満足いくアナウンスは聞けませんでした)
早口だったり、息が漏れていたり、波のような癖を持つ人など
不足のある人のアナウンスは聞き取りにくい!
つまりは、これらをきちんと埋めて不足なく基礎を積めば
世界に向かってだって、堂々と仕事ができるということです!
これは会社での電話応対、接客応対でも同じこと。
あなた自身が会社そのものになりうるということなのです。
使う言葉に「言霊」が
使う声に「音霊」がこもります。
どうぞ、それを忘れずに。
笑顔と共に温かい心を届ける「言葉遣い」「声遣い」の人でありますように。
学生のみなさん、素敵な大人として、またどこかで会いましょうね^^