入れ歯で満足に噛めない方必読! 自由診療歴20年の歯科医が教える【噛める入れ歯の条件】とは?
突然ですが「門歯」ってご存知ですか?三省堂のデイリーコンサイス国語辞典によると、 「前面中央の上下4本ずつの歯」と表記されています。哺乳類にある歯のうち、中央にある前歯のことで、 食べ物などを噛み切る時に使用することから「切歯」とも呼ばれています。この「門歯」の色や形が気に入らず、コンプレックスの原因になる方も多いようです
歯科は医療には違いありませんが、芸術的な側面も持ち合わせており、例えば、「門歯」の微妙な色使いや形態のちょっとした違いで、 その人の印象を大きく変えることができます。それだけに古くから研究が積み重ねられていて、古代ギリシャ時代から追求された「黄金比率」と呼ばれる美的な比率や、 レオナルド・ダ・ビンチなどが考察した美しさの要素を加味して、歯並びや歯の形の基本的な考えが成立しています。例えば「上の前歯の向きの上下を逆さにすると、 顔の形の相似形である」とか、「上の前歯の大きさは顔の大きさの1/16〜1/17である」などということがそれにあたります。また、美しさの要素の中に、 周囲との調和というものがありますが、顔の形と歯の形の関係は、まさに「調和が命」であると思います。現在では、さらに考え方が進んで 「SPA要素(性別、性格、年齢)」を考慮して芸術性を追求し、こだわりを表現できるようになっています。
素敵な玄関のお家には「福」が舞い込みます。お口の「門(歯)」構えを美しく整えていただき、「幸」多き人生を歩んでいただくことが、私の喜びの一つであることは言うまでもありません。