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コラム
「おくちのにほひ」
2012年4月28日 公開 / 2020年6月16日更新
かへり来ぬむかしを今とおもひ寝の夢の枕に匂ふたちばな 式子内親王
新古今和歌集のなかの歌です。意味は「二度と戻れない昔の事を、まるで今の事のように思い出している夢の枕元に、 昔の恋人が衣服に焚きつけていた橘の匂いがした」というようなかんじでしょうか。 昔の恋人との甘美で切ない過ぎ去った恋を「匂い」という感覚を通して脳裏に思い浮かべ、感慨にふけっているのでしょう。 なんとも日本らしい情緒あふれる歌だと思いませんか? そんな素晴らしい「匂い」という漢字が、同じ読みでも「臭い」という漢字になると、少々、趣が変わってまいります。
「おじいちゃん、お口くさ~~い!」入れ歯洗浄剤のCMのキャッチコピーですが、耳にした事がある方も多いのではないでしょうか? かわいい孫娘からの歯に衣着せぬきつい一言です。気にしてらっしゃる方も多いと思いますが、なんせ、自分では嗅ぐことが難しいのが「お口の臭い」。 その原因の85%は、お口の中の細菌や細菌が産生したものなのです。虫歯や歯周病は細菌が原因ですし、義歯が臭うのも細菌の仕業です。 つまり、きちんとした治療や予防を行い、細菌の質と量をコントロール出来さえすれば、お口の中の「病気」とも「臭い」ともさよなら出来るのです。
大切な人との想い出が、「臭い」ではなく「匂い」として刻まれるように、我々がお役に立てれば、「いとうれし」でございます。
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