配偶者とのお金の意識の違いを乗り越えるために⑧
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
事務所にご夫婦で相談に来られるケースが多いのですが、
ご夫婦で「お金に対する価値観」が違うケースが実は多いんです・・・。
そこで今回からそのテーマに絞ってコラムを書いていきたいと思います。
第5回:「お金の話、どう切り出せばいい?」
お金のことって、どうしてこんなに話しづらいのでしょう。
「今さら聞けない」「揉めたくない」「空気が悪くなったらイヤ」
そんな気持ちから、つい後回しになってしまいがちですよね。
でも、本当は**「わかり合いたい」気持ちのすれ違い**だったり、
「ちゃんと話しておけばよかった」と後悔してしまうようなことだったりするのが、お金の話。
今回は、そんな**“ちょっと気まずい”お金の話を、自然に切り出すコツ**をご紹介します。
決して難しいことではなく、
ちょっとしたタイミングと、伝え方の工夫で、やさしく始められるものなんですよ。
なぜお金の話は難しいの?
まず、お金の話が難しいと感じる理由には、次のような背景があります。
•「自分の考えが正しい」と思い込んでしまいやすい
•お金=評価、管理、責任…と結びついて、気が重くなる
•「責められるのでは」と不安になる
•「言い出すとケンカになるかも」と経験から避けたくなる
これらは決してあなたが悪いわけでも、相手が悪いわけでもありません。
お金=感情が動きやすい話題だからこそ、丁寧な言葉選びが必要なのです。
自然に話すには“雑談”がいちばんの近道
お金の話をするとき、つい「ちゃんとしなきゃ」と思って、
かしこまった感じで切り出したくなること、ありませんか?
でも実は、重く構えず、雑談のように話し始めるのが一番うまくいく方法なんです。
たとえば:
•「この前、テレビで“老後資金2000万円”ってやってたんだけど、私たちってどうなんだろうね?」
•「友達が家計簿アプリ使っててね、ちょっと良さそうだったよ。うちも使ってみる?」
•「最近ガス代がまた上がってるらしいね。うちも見直してみる?」
このように、“世間話”や“ちょっとした出来事”をきっかけにすることで、
自然に話を始めることができます。
気持ちの伝え方にひと工夫を
お金の話をする上で大切なのは、**「正しさ」よりも「気持ちの共有」**です。
☓「これ、無駄遣いじゃない?」
☓「どうしてそんなに使うの?」
という言い方では、どうしても相手を責めてしまう印象に…。
代わりにこんなふうに伝えてみてください。
◯「最近、家計が少し心配で…一緒に見直してみたいな」
◯「来月、旅行に行けたらいいなって思ってるの。だからちょっと節約したくて」
自分の希望や不安をやさしく言葉にすることで、相手も耳を傾けやすくなります。
質問してみよう
最近、配偶者とお金の話をしたのはいつですか?
そのとき、どんな雰囲気だったか思い出してみてください。
もし「話しづらい」と感じていたら、それはなぜだと思いますか?
お金の話は、日々の暮らしの一部です。
無理に特別な時間を作らなくても、ふとした瞬間に話せる関係が理想的ですよね。
アクション提案
今週は、お金の話を「きっかけ」から始めてみることを意識してみましょう。
たとえば:
•ニュースやテレビ番組を見たときの一言から
•友人との会話を紹介してみる
•「来月のイベント、どう予算立てようか?」という相談スタイルで
そして、“どうしてそう思ったか”という気持ちを添えることも忘れずに。
お金の話は、家族の未来をつくる前向きな対話です。
そう思えたら、少しだけ話しやすくなるはずですよ。
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