「AIは使えない」と諦める前に知ってほしい!中小企業が陥る“2つの大きな誤解”と最初の一歩
日曜日の朝。淹れたての珈琲を飲みながら、先日のちょっと恥ずかしい出来事を思い出していました。
最近の生成AIは、質問に答えたり文章を書いたりするだけではありません。
「Computer Use(コンピュータ操作)」と呼ばれる新機能が加わり、人間の代わりにパソコンの画面を見て、マウスを動かしたり、キーボードを叩いて文字を入力したりすることまでできるようになってきました。
まるで透明人間が隣の席に座り、パソコンをカタカタ操作してくれているような進化です。
そんなAIに、ある日ちょっとした仕事をお願いしていました。
「このWebサイトをいくつか確認して、必要な情報をExcelの表にまとめておいてね」
すると画面の中で、AIが器用にマウスを動かしながら、ボタンをクリックして仕事を進めています。
「おお、なかなか働き者じゃないか」
感心しながら眺めていたのですが、そこで私が余計なことをしてしまいました。
Amazon MusicのBGMを変えようと思い、ついマウスを握って別の画面をポチッと触ってしまったのです。
すると、画面がピタリ。AIの作業が止まってしまいました。
人間で言えば、新入社員が一生懸命パソコンに向かって入力している横から、社長が突然手を伸ばしてマウスを奪い、好きな音楽を流し始めたようなものです。
そりゃあ仕事も止まります。
心の中でAIがこう言っている気がしました。
「社長、いま画面を見て仕事中なんですけど……」
「システム導入」より「新人採用」
思わず苦笑いしながら、ふと気付いたことがあります。
「AIと人間は、1台のパソコンを取り合ってはいけないんだな」ということです。
これまで中小企業がIT化を進めようとすると、何百万円もかけて専用のシステムを入れるのが普通でした。しかし画面を直接操作してくれるAIなら、大掛かりな仕組みの改造はいりません。
社内に「AI専用のパソコン」を1台用意して、机の上に置いておく。
そして「この手順で情報を集めて、Excelに入力しておいてね」と頼む。
これはシステム導入というより、
「月数千円で雇える、研修中の新人社員を1人受け入れた」
と考えた方がずっとしっくりきます。
言われたことは文句も言わずに真面目にやります。
夜中でも働きますし、単純作業は驚くほど速い。
その代わり、たまに勘違いもします。
時々迷子になって立ち止まります。
そして勝手な判断をさせないよう、人間が「最後の確認」をしてあげる目配りも欠かせません。
まるで、入社したばかりの新入社員そのものです。
まずは小さな雑用から
例えば、
■Webサイトを巡回して情報を集める
■バラバラのデータを整理する
■画面を見ながら表に転記する
■報告資料の下準備をする
こうした「誰かがやらなければならないけれど、地味に時間がかかる作業」を手伝ってもらうだけでも、経営者や社員の負担はずいぶん軽くなります。
「そんなこと、本当にできるの?」と思った方は、まずは普段使っているAIに「〇〇についてWebで調べて、比較表にまとめて」と頼んでみてください。
AIが自らWebを探し回り、手際よくまとめてくれる様子を見るだけでも、「あ、自分の代わりに手足を動かしてくれている」という感覚がよく分かります。
数年以内には、オフィスの片隅に「AI社員専用のパソコン」が1台置いてある風景が、当たり前になっているかもしれません。
さて、皆さんの会社なら、この新人に最初にどんな仕事を任せてみますか?
もしかすると来週の朝礼で、
「うちも研修中のデジタル社員を一人、雇ってみようか」
そんな会話が聞こえてくるかもしれません。
それでは、良い日曜日を。
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