エストロゲンと更年期障害と自律神経
八重歯をはじめとする歯列不正や上顎前突(いわゆる出っ歯)や下顎前突(受け口、反対咬合)などの不正咬合について、その原因については諸説あるものの未だ歯科界において1つに結論づけはされてはいません。私が学生の頃は反対咬合などは遺伝的要因が強いものとして習ったように記憶しているが、現在では遺伝的要因を完全に否定しないまでも、環境要因つまりは生活習慣の要因が強いのではないか?というのが今の考え方の主流であり矯正治療をする上での今の私の考え方となっています。
では生活習慣って何?と思われるかもしれません。それは現代のお子さんが軟食で咀嚼回数が少ない食事をとることも1つでしょうし、口で息をする口呼吸の習慣が付いているせいかもしれません(自分では気づいてないようですが、口呼吸の患者さんは子どもからお年寄りまで、非常に多いです)あまり知られてないところでは舌の位置によることもあります。舌は口の中にあるに決まってる!と思われるかもしれませんがこの舌位により、睡眠時無呼吸症候群になることもあれば反対咬合になることもあるようです。
写真は3歳ぐらいのお子さんですがそのまま大きくなって生えかわりを迎えればほぼ間違いなく反対咬合となると思われます。親御さんも一生懸命で、お子さんも協力度が高く、夜寝るときに使う取り外し式の装置を2ヶ月ぐらい使ってもらうと「上の歯が外、下の歯が内」という正しい関係になりました。
矯正治療の開始時期について、その判断は非常に難しいですが、是非お子さんにはかかりつけ歯科医など、お口の相談ができる場を持っていただき、健やかな成長につなげて頂きたいと思います。