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新NISAで個人が海外資産に資金投入することの影響
まだまだ注目度の高い新NISA制度。
私の顧客の中で、今まで資産形成には後ろ向きだった方々の関心も高まり、口座開設希望が急増。
新NISAが始まった1月には、外国株式で運用するインデックスファンド(指数連動型)に大量の資金が入ったそうです。
特に全世界株式(オールカントリー=通称オルカン)に約3400億円、アメリカS&P500ファンドに約2000億円、この2ファンドが群を抜いています。
特にオルカンへの資金流入は前月から3倍、前年同月比ではなんと8倍にも。
昨年からも上昇が続いているアメリカ一辺倒よりも、新興国や一部日本を含む世界全体への成長期待への高まりがあるとみられます。
ウェルスアドバイザーサイト
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)スナップショットより
貿易赤字の幅は改善していて、さらに金利の面でアメリカは利下げ方向、日本はマイナス金利解除も近いとみられており、日米金利差が縮小し、円高方向に向かうのでは…との予測も以前からありました。
しかし、実際には。
初心者でも始めやすい新NISAのつみたて投資枠を活用した海外資産への資金投入は、年間2.7兆円~3.7兆円ほどの円売り・ドル買い需要につながると試算され、円相場を押し下げる方向に働き、特に積立投資の買付設定日が多い月の前半に、円安となる局面が増えてきそうです。