なぜ昔の看板は今でも記憶に残るのか|看板屋が思う「覚えられるデザイン」

仕事をしていると、
「安かったですね。」
「早かったですね。」
そんな言葉をいただくことがあります。
もちろん、それもうれしいです。
でも、私が一番うれしいのは、
「いいデザインですね。」
という一言です。
実は私は、デザイン学校を卒業したわけではありません。
絵が得意だったわけでもありません。
Illustratorも独学で覚えました。
今でも分からないことは調べますし、新しい機能も勉強中です。
だから、決して「センスだけ」で仕事をしているわけではありません。
それでもデザインが好きになれたのは、
これまで見てきた景色や看板、お店、車、街並み。
そういうものを、
「なんでカッコよく見えるんだろう。」
「なんでこのお店は入りたくなるんだろう。」
と考えることが好きだったからです。
休みの日でも、つい看板を見てしまう。
遠回りをして、新しいお店を探してしまう。
そんな積み重ねが、今の自分のデザインにつながっている気がします。
私は、デザインは"描く力"だけではないと思っています。
見る力。
感じる力。
そして、お客様の想いを形にする力。
その全部が合わさって、一つのデザインになると思っています。
もちろん、まだまだ勉強中です。
新しい材料も。
新しい施工方法も。
新しいデザインも。
学べば学ぶほど、この仕事の奥深さを感じます。
だからこそ、これからも成長を止めず、一つひとつの仕事に向き合っていきたいと思っています。
今日のひとりごと
「センスがありますね。」
そう言っていただけることがあります。
でも、その"センス"は、生まれ持ったものではありません。
街を見て、
現場で学んで、
失敗して、
また考えて。
その積み重ねが、少しずつ今の自分をつくってくれたんだと思います。
これからも初心を忘れず、「この人に頼んで良かった」と思っていただけるデザインを、一つひとつ丁寧につくっていきます。


