家を買おうかな、と思ったら③返せる額を考える時の注意点

清水斐

清水斐

テーマ:不動産/住宅ローン

住宅購入やローンの借り入れの際の注意点6つを一つずつご紹介しています。
①『買い時』はいつ? 
②今の家賃+住宅のための貯蓄=毎月の返済可能額ではない!?
③ローン『今返せる額』ではなく『返済完了まで問題ない額』を←今回はこちら!
④返済プランによって組むべきローンは変わる
⑤金融機関のおススメが一番良いローンではない
⑥団信特約加入の是非・保険の見直しは必須

今回も1項目ずつお届けします。
毎週更新でも全部で1ヶ月以上掛かります。(長くてすみません)
お急ぎの方は問い合わせからご相談いただければと存じます。
(初回45分は無料相談です。無料だけでも遠慮なくご利用ください)

③ローン『今返せる額』ではなく『返済完了まで問題ない額』を

住宅ローンを検討する際、多くの方が
金融機関や不動産業者から「○○円まで借入できますよ」と案内を受けいてると思います。
その金額を『借りれるけど返せる額なの??』と疑問にもつ方は増えてきました。
それはとても賢明な判断です。

ただ、借り入れシュミレーションをみて「毎月○○円の返済となる予定です」と案内をされると
『だったら大丈夫かな?』と思ってしまう方がまだまだ多くいらっしゃいます。
そこに2つ、落とし穴があるんです。

落とし穴①変動金利なのに返済額が変わっていない?
落とし穴②自身のライフプランと照らし合わせて考えると・・・
落とし穴③『他の方の場合』や『平均』に騙されない!



落とし穴①変動金利なのに返済額が変わっていない?

提案を受けた金額の多くが当初返済額になっているかと思います。
ただ、金利プランは○年固定や完全変動金利。

提示されている返済額では試算でも確定している部分しか明記されません。
今の金利は最低水準。
10年ごとに2%ずつ金利が上昇しても繰り上げ返済を含め返済できる金額の中で
借り入れを考えることをお勧めします。

そもそも、ですが今年・来年くらいまでで20年以上の長期の借り入れの場合は
全期間固定金利が安心ではないでしょうか。
(では何故全期間固定を金融機関は勧めないか、は次回のコラムで!)


落とし穴②自身のライフプランと照らし合わせて考えると・・・

前回のコラムで取り上げたとおり、
その月々の返済額はこれから先ずっと払える額かをしっかり考えてください。

・お子さんの教育プランと支出のバランスは取れていますか?
・給与の上昇がなくても返済できますか?
・今共働きの方はずっとそれが続けていけますか?
・退職後に残っているローンはあっても問題ない額ですか?

上記は検討項目の一部です。
ご自身のライフプランと合わせて無理のないローン計画を組んでください。



落とし穴③『他の方の場合』や『平均』に騙されない!

大丈夫かな?と考えていると最後の一押しで
『他の方はこれくらいで返せています』や『平均的な金額ですよ』
と言われることがあるでしょう。

ただ、他の方や平均とは違うくらしをしていますし目指しているものも違います。
そして、少し上の世代のような給与のベースアップや退職金を見込むことができません。

毎年、決して少なくない件数の物件が住宅ローンの返済が滞って売りに出されたり
しているのも事実です。

『みんな大丈夫だったら』の前提は崩れています。
自分は大丈夫か、をしっかり考えてください。





今、この金額を払えるか、は確かに大事です。
ただ、返済期間から見るとほんの数%。
残りの期間についても今目の前に提示されている金額と同じくらいしっかり考えましょう。

7月13日(木)15日(日)にセミナーを開催します!
今回作ることをおススメしているライフプランとキャッシュフロー表に関するものです。
詳細・お問合せは
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をご覧ください。

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清水斐
専門家

清水斐(ファイナンシャルプランナー)

FP事務所f-design

住宅購入や子育てなどで将来のお金に不安を感じることの多い30代、40代。専門家として、同世代として、「もし、自分がお客様の立場だったらどんな選択をするか?」という視点で問題の解決策をご提案します。

清水斐プロは信濃毎日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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