白橡色(しろつるばみいろ)
おはようモーニング
今日の日本の伝統色は芝翫茶色です。
芝翫茶色とは、ややくすんだ渋い赤茶色のことです。
江戸後期の大阪の花形役者、三代目 “中村歌右衛門 が好んだ色として当時大流行しました。
色名は、歌右衛門の俳名「芝翫」からで、「芝翫好みの茶」の意味です。
なお、「芝翫」の名は、後に「中村芝翫」として、歌舞伎の名跡のひとつとなっています。
芝翫は幅広い芸風から希代の名役者として知られていましたが、小柄で平凡な容姿であったために「歌舞伎通好み」とも評されていました。
彼の俳名を冠した芝翫茶もまた女性の小袖などにはあまり用いられず、通好みの色とされていたようです。
江戸時代当時の歌舞伎役者の人気は凄まじく、彼らが舞台で使った衣裳や持ち物、色などを、人々はすぐに真似をしたので流行となっていました。
三世中村歌右衛門(芝翫)と二世嵐吉三郎(璃寛)は、色をはじめ服や化粧品などどちらかの流行が生まれればもう一方も対抗して出すという互いに意識しあっていた関係でありました。
四季の移ろいの中に、美しさを見出した日本の伝統色。
歴史と歩んできた繊細な色調、自然から生まれた色名。
それらを、楽しんでみてはいかがでしょうか!
10月23日から27日頃にかけて七十二候では、霜始降(しもはじめてふる)といいます。
北国からだんだんと初霜が降り始める頃となりました。
晩秋のこの頃、朝晩の冷え込みがぐっと増し、早朝には草木や地面にうっすらと氷の結晶が付いていることに気付きます。
氷の結晶である、霜がはじめて降りる頃。
昔は、朝に外を見たとき、庭や道沿いが霜で真っ白になっていることから、雨や雪のように空から降ってくると思われていました。
そのため、霜は降るといいます。
今日は金曜日、明日からお休みですね!
それでは張り切って行きましょう♪♫♬