日本口腔インプラント学会市民公開講座のお知らせ
平成17年度歯科疾患実態調査報告では、国民の歯周病罹患率は約80%と言われています。
(20代:75%、30代:80%、40代:86%、50代:86%)
歯周病は、歯周病菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯ぐきの間に歯周病菌が入り込むと、菌は歯と歯ぐきの間の結合組織を徐々に破壊していき、歯周ポケットを作ります。さらに進行すると、歯を支えている歯槽骨は破壊・吸収され、歯がグラグラになり、歯周ポケットから膿が出るようになります。そして最後は抜歯になります。
また、歯周病は歯を失うだけでなく、歯周ポケット内で産生される炎症性物質や細菌が産生する内毒素などが細菌と一緒に体内に侵入し、全身疾患に悪影響を及ぼすことが分かっています。
歯周病と関連があるものは、
肥満・糖尿病・循環器疾患(狭心症、心筋梗塞、動脈硬化、高血圧など)・脳梗塞・肺炎・早産・低体重児出産、リウマチ、など
があげられます。
歯周病の治療は生活習慣病予防のスタートです。