塾長の考え(共通テストに向けて)②

2月は高3生にとって、
あるいは予備校生にとって、
入試がある月。
私立大学も国公立大学も。
連日のように受験対策をしているが、
京都大学を受験する生徒の英作文対策。
これが一番おもしろい。
やっていてもあれこれと工夫がいる。
何に工夫がいるのか?
それは「指導」である。
問題自体は日本最高レベルの難易度。
それが京大英作文。
「ふつうに考えればこうですよね!」
と生徒からは主張されるけれども、
そうではない。
そんなときにどう説明するか。
そこが腕の見せ所となるが…。
「この英訳ではなぜいけないのですか?」
まず、
英作文に100点満点の解答というものは、
実は存在しない。
これは現代文の記述問題にも言える。
いかに最善(と思われる)解答に近づけるか、
それが指導に工夫がいるところ。
京大英作文ともなると、
繊細かつ本質的な作文力が必要。
だが、
生徒側がそれに耐えうるだけの力が、
あるというわけではない。
だから指導するのだが、
その指導を最適化するには、
生徒との対話が絶対に必要となる。
「超絶わかりやすい!」
「神授業だ!」
などと言われる講師が予備校にはいる。
それでもその講師が行う授業とは、
ある学力レベル(チャンネル)の生徒には、
「よくわかる~」
となっても、
それ以外(他チャンネル)の生徒には、
必ずと言ってよいほど雑音が入る。
「ザーザーザー」
といった感じだ。
従って、
「〇〇先生の授業を聞けば皆わかる」
という現象は絶対に起きない。
テレビのチャンネルは1番組に対して、
1つの周波数でしか対応できない。
ラジオもまた同じ。
この場合の周波数とは、
学校や予備校や塾で言うところの、
(生徒の)学力レベルに相当する。
話を戻すが、
1人の生徒に対して指導するから、
「一方向の授業」にはならず、
「双方向の授業(指導)」となる。
対話のやり取りを通じて調整できる。
高度な内容を教えるときは、
相手(生徒)の学力に応じて、
周波数の調整をしながら、
最適なモードにもっていく。
レベル8の問題を解説するのに、
相手がレベル3であれば、
レベル8の問題をかみ砕いて、
レベル4の問題に取り組むように、
調整をしなければならない。
かなりくだけた説明になる。
それがわかったところで、
レベル5の話に自然にすり替えて、
再度相手の反応を見ながら説明をする。
「なるほどっ!」
という反応をもらっても、
その後にはレベル6の話に格上げをする。
だいたい3段階も上げると、
生徒の方は限界値に達する。
そこで中止。



