塾長の考え(九大受験)1
「写真が必要なので用意をしてください」
写真を撮られることが、
基本的に好きではない。
だけれども、
新しく作成中のHPのトップに、
責任者(代表)として顔を出す必要と、
来年春に出版される予定の本も、
おそらくは「著者」の写真がいるだろう。
そういった理由で、
仕方なく、
写真スタジオに初めて行った。
いや、
初めてではない。
二十歳の成人式のときに、
当時元気だった父親に連れられて、
「記念だから」
という理由で写真を撮った。
あのときに行った写真屋は、
そもそも自宅の近所の方のところ。
「デジタルには負けないよ!」
「アナログこそが真実の姿だから!」
そう言われて、
「そうなんだ」
と納得して写真を撮ってもらった。
出来上がった二十歳の写真は、
数日後の、
受け渡しのときに「チラッ」と見た。
それから10年ごとに、
たまたま何かの拍子で見たりする。
「そういえば撮ったな~」と。
そんな感じだから、
記念写真にもあんまり思い入れがなく、
今回も同じような感じで臨んだ。
本当は同じテンションではいけない。
なぜなら、
今回は仕事だからだ。(苦笑)
行列のできるお店。
そういうものに私はほとんど反応しない。
他人の評価にあまり関心がない。
自分が体験していないことに、
評価はしない。
うわさ話も同じ。
そのまま信じたりはしない。
もちろん若いときからそうだった、
わけではない。
たくさん人を信じて、
たくさんダマされてきた。
そういう経験を積んだので、
安易に周りの意見や考えには、
迎合しないようになったというだけ。
話を戻す。
最初に行った写真館。
それこそが行列のできるお店だった。
話を聞きに行くだけでも「予約」。
行ったら行ったで、
撮影の予約が詰まっており、
2週間くらい待たなければならない。
まあ、それは仕方がないとして。
「写真をお渡しするまで2週間かかります」
「え、何でそんなにかかるんですか?」
そこから結構説明してもらったが、
自分自身としてはあまり納得いかなかった。
が、しかし。
「そういうものなのか」
と思って、
そこのお店はキャンセルした。
なぜか?
私が急いでいたからだ。
そんなに待てないと思ったからだ。
そこで、
別の写真館を探すことになった。
そこはあっさりと説明の予約が取れた。
「お、良かった、あるじゃん(笑)」
この後、個人的に、
貴重な学びを得ることになるとは、
その時は思いもしなかったが。
(続く)