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コラム
情報大洪水の時代(その20)
2022年4月20日
東京大学理科Ⅲ類。
言わずと知れた日本最高学府の東京大学の中でも、
群を抜いて難関と言われる、
日本一合格するのが難しいところ。
ベネッセという会社が発表している数字を参考にすれば、
全国偏差値は77のときに合格率は60%程度。
共通テストの必要な得点率は90~94%。
東大合格をテーマに一世を風靡(ふうび)した、
漫画「ドラゴン桜」の中でも、
「合格するやつは宇宙人」
などと表現されるところ。
実際にそこに合格する生徒は、
他大学であれば理系のどんな難関学部でも、
トップ付近で合格するだろう。
東大の入試問題は全学類で共通だから、
生徒指導で東大合格の実績がある自分でも、
実際には受験指導はできると言えばできるのだが、
センター試験で700点を取れなかった生徒に、
1年後に合格をさせる自信は…ハッキリ言って…ない。
塾講師としての理想は日本最高難関大学の頂点に位置する、
東京大学理科Ⅲ類に自塾の生徒を全教科指導して、
合格させることができる指導能力を有することかもしれない。
これほど達成感があることは京大医学部医学科合格以外にないだろう。
しかし、悔しいのだが、理科Ⅲ類は、
合格させるにはそもそも生徒がある程度「その域」に近い学力、
またはそうなる「素質」を生まれ持っていないとほぼ無理。
私はそう考えている。
できない生徒をできるようにすることに日々喜びを感じているのだが、
この場合(理科Ⅲ類)だけは話が別次元だと、
そのときも、そして今でもそう思っている。
(続く)
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