塾長の考え(理想と現実)①
今朝インターネットで記事を見ると、
高知中央高4ー履正社高10、
という結果が出ていた。
履正社高校と言えば大阪代表。
「やはりな…」
と思わされた。
東京や大阪から代表を勝ち取ってきた高校は、
予選がすでに甲子園状態。
ここで勝ち上がって代表校になるには、
すでに全国上位レベルでないとムリ。
このような激戦区で優勝できなかった、
2位やベスト4の高校でも、
甲子園に出てきたらおそらく1回戦は突破する。
もちろん相手にもよるが、
平均的な地方代表校にはおそらく負けない。
つまり、
都会の大激戦区を勝ち上がってきた高校は、
すでに全国上位レベルなのだ。
これが現実である。
そして、
これと同じことが大学入試でもいえる。
地方のゆる~い感覚で、
「東京の〇〇大学を目指す」
と言ってもまるでレベル違いだったりする。
学力の前に「意識」のレベルが。
意識レベルが低いから、
取り組む時期が大幅に遅れる。
そのため時間的に間に合わなくて不合格。
学力レベルは低くても、
早い時期から取り組めばどこの大学でも狙える。
これが真実。
なぜなら、
学力は塾でいくらでも伸ばせるからだ。
だが、
「真の学力」をつけるためには、
盤石な土台(基礎学力)がいる。
この基礎学力を養成するのに、
莫大な時間がかかる。
抜けや漏れがあると土台にならないからだ。
崩れてしまう土台では負ける。
土台構築には時間がかかるが、
それ以上に施工する「順番」が大切。
この順番が間違うと大幅な時間がかかる。
このせいで受験勉強時間が一気に削られる。
その結果勝負に負ける。
いつでも「落とし穴」があり、
だからこそプロの助けが必要なのだ。
しかし、
意識が低いため実際は「ウサギとカメ」状態。
気が付いたときには「もう時すでに遅し」となる。
大学受験は中学受験と似ているところがあり、
早い時期に「気が付く」かどうかがカギを握る。
中学受験の場合は、
親が早めに気付けばほぼ「勝ち」が確定。
だから、
中学受験は「親の受験」と呼ばれる。
親の意識が高いか低いかで勝負が決まりやすい。
ところが高校生になるとどうか。
今度こそは正真正銘の「生徒本人の受験」。
よって、
生徒本人の意識が高くないとそこで勝負あり。
親が早い時期にあれこれ言っても、
「聞かない」。
親が前もってなんども警告しても、
「取り合わない」。
挙げ句の果てには(言い過ぎたため)、
「うるさい」。
こういう状況の家庭がすごく多い。
つまり、
親と子のコミュニケーションが、
「良好」の状態でないと親の意見は通らない。
無視される。
親の意見は人生経験からくる貴重なものだが、
わが子は当然ながらその価値がわからないため、
要点だけ伝えようと焦ったところで、
わが子は聞く耳持たず。
要するに、
中学生までの親子間のコミュニケーションが、
良好または「普通」でない限り、
大学受験でわが子が苦戦するのは当然なのだ。