塾長の考え(豊臣秀吉の名言)②
今日は宮崎学園(宮崎県代表)が、
甲子園で初試合だった。
相手は栃木県代表の文星芸大付属高校。
宮崎学園は負けたがおもしろい試合だった。
「ルーズヴェルトゲーム」という言葉、
それを思い出した。
「ルーズヴェルトゲーム」とは、
「8対7で決着する野球の試合」を意味し、
野球を愛した第32代アメリカ合衆国大統領の、
フランクリン・ルーズヴェルトが、
ニューヨーク・タイムズの記者に宛てた手紙に、
「一番おもしろい野球のスコアは、8対7だ」
という言葉に由来する。
文星芸大9-宮崎学園7だったので、
ほぼ「ルーズヴェルトゲーム」状態だった。
甲子園での高校野球を観るのは、
おそらく10年間以上は観ていないので、
久しぶりでありおもしろかった。
さて、
試合観戦でいろいろと考えさせられた。
宮崎学園は1人のピッチャーが完投。
文星芸大は3人のピッチャーによる継投。
1人の優れた投手で完全に勝負する。
3人の投手を先発、中継ぎ、抑えでつなぐ。
野球の試合を序盤、中盤、終盤でわけて考える。
序盤と中盤と終盤では試合の性質が変化する。
試合は生き物で「流れ」があり、
常に変化するが、
その中で何回かチャンスがやってくる。
ラッキーだなと思われるチャンスもあれば、
小さいことを積み重ねて大きなチャンスを、
自力で呼び込むような場合もある。
私が観ていた限りでは、
宮崎学園の方がラッキーと呼べることが、
何回かあったように思われた。
それで終盤まで互角のような戦いであったので、
実力的には文星芸大の方が、
やはり上だったのではと思えた。
戦略的にも、
①序盤用のピッチャー。
②中盤用のピッチャー。
③終盤用のピッチャー。
この構造を作り上げておいて、
そのシステムがうまく終盤に向けて、
どんどん効果が上がるように戦術を駆使した。
私には監督の采配がそのように見えた。
その時々に対応していく力は、
本番だからいつもよりも当然求められる、
だが、
文星芸大高校の監督のやり方は、
最初から理想の形を思い描いていて、
それに近づけるように采配していた。
私にはそう見えた。
対照的に宮崎学園の監督の采配は、
ピッチャーの調子に合わせてゲームの流れ、
それが刻々と変化していくのだが、
それに対応しながらチャンスをつかむ、
そういう采配をしていた。
私にはそう見えた。
真実は実際のところわからない。
私は野球の素人であり現場の実態を知らない。
(小学生のときはピッチャーで4番だったが)
さて、
昔は野球の試合を観る時には選手が目当てだった。
久しぶりに甲子園の野球を真剣に観てみると、
1番気になるのは監督の采配であった。
それとピンチの時の監督の表情。
選手がミスをした時の監督の表情。
視点が選手側から監督側に移っていた。
次に選手の表情や態度、試合の中での対応の仕方。
「だいぶん興味の対象が変わったんだな…」
それを確認できた。