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一木康広

中学・高校・大学受験合格へと導く自立型個別指導のプロ

一木康広(いちきやすひろ) / 塾講師

株式会社北斗塾

コラム

塾長の考え(私大医学部受験)㉕

2023年7月8日

テーマ:塾長の考え

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

陰謀
HKちゃんは4浪目の受験生(東京出身)。



6度目の確認、3浪目の結果はこうだった。



3浪目の予備校は「集団授業」と「個別指導」の、

両方のコースが同時に受講できる状態だったが…

1.理解できる問題は増えても成績が上がらない

2.質問ができる環境だったが成績が上がらない

3.自習室に通い詰めても成績が上がらない

4.予習も復習もできたが成績が上がらない



今回は「3」について説明する。



まず「自習室に通う」とは何か?



それは「自習をする」という意味だ。

塾側から見ると、

生徒が各々自己流で学習をする場所、

それを提供するということ。



自習室という場で自己流で学習をする、

ただそれだけ。



それで本当に学力がつくのか?

そういう話。



自習室に通う生徒で成績が上がる生徒とは、

「勉強時間」を多くすれば、

今まで「勉強していない」から、

それと比べれば成績が良くなる、

そういう生徒に限る。



この生徒に「化学反応」は、

ほぼ起きていない。



「化学反応?」



そう思われるかもしれないが、

学習塾とは生徒を指導することで、



【その1】

生徒の頭の中にある思考回路を、

組み直す手術をする。



【その2】

生徒のメンタル面のサポートをすることで、

精神的に成長させるという手術をする。



そういう「特殊な場所」。



要するに、

講師と生徒がコミュニケーションをする中で、

①塾に来る前

②塾から自宅に帰るとき

この2点で観測すると「変化」がある。

これが「塾」の存在意義だ。



「化学変化」を起こす場所が学習塾なのだ。



この「変化」は生徒にとっては小さな変化でも、

積み重ねていけば途中から時間が味方になるため、

「大きな変化」となり、

やがてそれは成績表に表面化してくる。

真の学力向上という形で現実化する。



つまり「変化」することに価値があり、

毎回の塾の指導の中で、

講師は意識して「化学変化」を起こせなければ、

生徒がわざわざ塾に来る必要がない。



「塾に『自習』しに来る」

とはいったい何の意味があるのか?



それも「毎日」だとしたら、

いよいよ、何しに塾に来るのか?



じつは生徒側からすれば、

単純な考えで「自習」をしに来ている。



「自宅で勉強できない」という理由だ。



本当はこの時点でおかしい。

本気で自分の人生が勉強の成否にかかっている、

このことを理解していないからそうなる。



自分の心の中の「甘え」と闘って、

毎回負けるから「場所替え」しているだけ。



そんな精神の弱さで、

本当に「大学受験」に勝てるのか?



「場所替え」を奨励する塾長とは何者なのか?

そこにはその塾長の隠された意図がある。



どんな意図か?



表向きは「生徒の勉強時間の確保」であり、

自習室を塾の中に用意して毎日塾に来ることを、

生徒に勧めたり時には強制したりする。



その意図を見破れないうちは、

「塾に自習に行くことはいいことだ」

とずっと勘違いしたまま時は過ぎていく。





(続く)

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