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塾長の考え(親子関係)13

一木康広

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テーマ:塾長の考え

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何度も言うが、

親子関係は人間関係の基礎である。



この問題には真剣に取り組まなければならない。

わが子が今何年生なのか?



①小学校の低学年なのか?

②小学校の中学年なのか?

③小学校の高学年なのか?

④中学1年生なのか?

⑤中学2年生なのか?

⑥中学3年生なのか?

⑦高校1年生なのか?

⑧高校2年生なのか?

⑨高校3年生なのか?

⑩大学受験浪人1年目なのか?

⑪大学受験浪人2年目なのか?

⑫大学受験浪人3年目なのか?



おおよそ①~⑫までの12段階ある。

これらの段階ごとに、

わが子への対処法はじつは変わる。

そう認識して子育てをする親御さんは、

いったいどのくらいいるだろうか?



私はその数は少ないと思っている。



昔、私が日曜日の夕方に、

テレビで観ていた「サザエさん」。

長谷川町子さん原作のマンガを、

今風にアレンジしてアニメとしたもの。

毎週日曜日、

私もこれを楽しみにしていた時代があった。

その中で興味深いシーンがあった。

磯野波平(サザエさんの父親)が、

実の母親と動物園に行ったときの話である。

このときの状況は2人、

波平の年齢は54歳だ。



母親が動物園入り口の受付で言ったセリフ、

「大人1人、子供1人」



ここが笑うところ、

つまりは「オチ」の部分だったのだ。

このときの波平のお母さんの年齢がいくつか、

それはわからない。

が、明らかに容貌はおばあちゃんであった。

波平は54歳なのだから、

入園するために購入しないといけない切符は、

「大人2人」

これが本来ならば正解である。



受付の女性が波平を見て、

子どもではなくいい大人だったので、

「え~っ」と驚いて…終わり。

そしてエンディングのテーマ曲が流れた。

「ほ~ら、ほ~ら~、みんなの~」

おなじみの歌である。



いまだに私はこのシーンを思い出す。

波平が54歳であっても、

その母親からすれば「子ども」なのは、

波平の年齢にかかわらず当然のこと。



でも、

動物園に入るときには、

その親子関係をそのまま用いるのではなく、

成人していれば「大人」料金で、

入園切符を購入しなければならない。

それが常識なわけだ。



波平のお母さんの主観と、

社会の中での常識とのミスマッチが、

この場合のオチだったわけで、

そこを表現しているからこそ、

当時の私も「吹いた」のであり、

楽しませてもらったのである。



これはクスっと笑うほほえましいシーン、

そういうシーンなのだが、

これと同じことが多くの家庭の中で、

「常識」として行われている。

疑いもなく…である。



わが子は、

保護者であるお母さんにとってみれば、

いくつであろうと「子ども」である、

このことは間違いない。



しかしながら、

12段階あるステージの中で、

どのステージにいる子どもなのかは、

主観的ではなく客観的に、

判断しなければ関係性がこわれる。

これを理解しておかなければならない。

わが子は常に成長過程なのだから。



(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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