塾長の考え(理想と現実)①
高2のKくんは理数科に在籍中。
現在4月後半。
ゴールデンウイークを前にした、
4月最後の塾の日。
Kくんの学習指導があった。
今日は数学の難しい問題(レベル6)を、
ある単元(Kくんが苦手とする)だけ、
軽~く問題演習をした。
その後、
彼の希望が珍しくあったため、
模試の過去問に取り組んだ。
(英語だけ)
2年前の7月実施の模試の問題、
つまり過去問ということになる。
この問題はベネッセコーポレーションが、
主催者として実施する、
いわゆる「進研模試」というものだ。
問題1はリスニングである。
「問題2からお願いします」
K君の要望で2番から開始した。
「今始まったな…」
そう思っていたらもう終了。
「次、問題3をお願いします」
「お、おお」
しばらくしたらもう終了。
「1つミスしました」
「大丈夫?」
「大丈夫です、ケアレスミスです」
「…そうか」
「次、問題4をお願いします」
「あ、わかった」
「ありがとうございます」
あっという間に終了。
終始こんな感じ。
まるで手がかからない。
質問もほとんどない。
塾にいったい何をしに来ているのか?
学習をしに来ている…だけ。
北斗塾が提供するあらゆる問題を、
信じて学習しているだけ。
「この順番でやるんだよ」
それを信じて学習していくだけ。
今回のように模試の過去問の、
問題を解いて間違うことがあっても、
解答・解説を見れば瞬時に理解する。
瞬時にだ。
それでも間違いは間違い。
理解したんだったら、
次の段階としては定着作業に入る。
「再テストだよ!」
「はい!」
しばしの時間。
「できました」
「え、もうできたの?」
「はい」
「え~っと、ちょっと見せて」
「はい、これです!」
「う~ん。(できているなぁ)」
「何かありますか?」
「いや、別に…。では、続きを」
「はい!」
万事こんな調子。
こりゃ…、まるで手がかからないな。
こういう生徒がゴロゴロいるのが、
宮崎西高校の理数科である。
宮崎は田舎かもしれないが、
優秀な人材はこの学科にたくさんいる。
それでも昨年度の東大合格者は、
現役1名、浪人1名の計2名とか。
う~ん、やはり、おかしいな…。
このレベルの生徒たちならば、
受験すれば受験者の8割以上の生徒が、
大学受験時に、
国公立大学の医学部医学科なら、
合格しそうなものだが…。
おそらく東大にも学科内から、
毎年最低でも20人くらいは、
合格しないといけないのではないのか?
あくまでも個人的な意見だが、
そのように思えてならない。
(続く)