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コラム
情報大洪水の時代(その12)
2022年4月7日
某私大医学部医学科受験を急遽お父さんに依頼されて、
1ヵ月が過ぎたころ。
時間的に言えば4分の1は進んでいないといけないが、
現実はやはり甘くなかった。
とにかく時間が足りないし、
だからといってハイスピードでは進まない。
何もかもが新鮮な感じで学習をしていくその生徒。
それは別にいいのだが…、
「まるで1度たりともその授業を受けたことがないのでは?」
そうこちらが錯覚するくらい習ったはずのことが、
何も頭に入っていない。
(いや、正確には残っていないと言うべきか)
わかってはいたけれども現実を見て焦る気持ちが大きくなる。
4か月で教科書4冊分を頭に入れて、
なおかつ推薦入試に合格できる状態に仕上げる。
この1年間ずっと順調に来ていたのに、
最後にダメだったら「塾通いは無駄だった!」
と思われてしまう危険性。
しかし、無茶振りする親御さんに限って、
「一応、授業を受けているんだったら多少は残っているのでは?」
と楽観的に考えていたりする場合がほとんど。
だが、それは親御さんの希望であって現実はまるで違う。
この状態を何とかするのが塾講師なんだよっ。
…そう自分を奮い立たせてみるが…。
(続く)
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