新聞を読み解く【Part19】「賃貸住宅、転貸業者に法規制」
本日は最近弊社にご相談をいただきましたお客様の案件を、皆様にお伝えしていきたいと思っております。X町のBさんのご相談ですが、このBさんは私の昔からの知り合いのオーナー様で、オーナーの娘様が数年前に嫁がれまして、その嫁がれた先のご主人がご自宅を建てられた。そのご自宅を建てられた土地が、ご主人の実家に隣接している土地で、土地の名義はお父さんと、父さんの兄弟である叔母さんの共同名義…お父さんが2分の1、叔母さんが2分の1の共同名義の土地に、息子さんが建物を建てられた。そしてそこにお住いをしている。最近になってお子様も生まれて、今10ヶ月で息子さん夫婦が3人でお住まいになっている。
住宅を建てる際には金融機関から、住宅ローンを借りて、建物を建築するということで、その土地と建物に抵当権が設定されている状況でございます。最近になってその土地の共有名義人の叔母さんから、「その土地を買い取って欲しい」と、息子さんが言われていている。急に「買い取って」と言われても、今小さい子供もいますし、生活もそんなに楽ではないの、買い取るようなお金がないので大変困っている。奥様のお父様が相談を受けまして、私の方にどうしたらいいだろうというご相談がありました。
その私の知り合いのオーナー様は、私は不動産会社ですから、その土地の査定をしてもらって、それでお金を渡して終わりにしようと、私から思うと、簡単に考えていると思いました。やはり身内でありますから、その金額を算出する際、お金を渡しても、その所有権移転登記手続きに本素直に同意して、署名・捺印をいただけるのかどうか、とても不安であったし、私はあくまでも土地の売買に対する専門家でありますので、登記手続きは、あくまでも司法書士という資格がある人にお願いにすることになるので、私1人ではなかなかワンストップでは解決できない状況にありましたので、これは私の仕事ではないと判断をさせていただいて、ましてやその息子さんと叔母さんとがうまく交渉が進むのか。身内ですから交渉を間違うと、今後お付き合いができないような状態になったのでは、とても困るなと私も考えましたので、これは第三者を入れて話をした方がいいのではないかと思いまして、弊社の顧問弁護士に相談をして、一度関係者皆さんで弁護士のところにご相談に行きましょうと、今回相談に参ってきたところでなんですけれども、そこで詳しくお話を聞くと、その叔母さんが借金を作っておりまして、かなり詰まっている状況で、その息子さんの方に仕事中も何度も電話をよこしてきている状況で、かなり困っています。私がそこで息子さんにアドバイスさせていただいたのですが、息子さんは「いやいや、叔母さんの子供、いとこ同士で話をしていて、その代になれば、私に名義を変えてくれるという話をしてもらっている。だからそんなに心配する必要はないと思う」と話をされたのです。
私はその話を聞いて、ずいぶんあっさり考えているなと、時が過ぎれば、今ここで解決できる問題を先送りしてしまうと、状況が良くなることはほぼないと私は思っているわけです。ですから、今解決できることは今解決しておいた方が、心配がなくなると思って、今解決すべきではないでしょうか。そして家族3人がこれから先不安のない状態で、生活ができたほうがいいでしょう。そうしないと叔母さんが生活に困って、その持ち分を誰か第三者に売却してしまい、売却をしなくても例えば金融機関からお金を借りて、金融機関からその叔母さんの持ち分に対して、抵当権を設定することになってしまうと、これはその建物を所有していく上で、状況が不利になっていってしまうことに、私も考えましたので、「よく家族みんなと相談をして、早めに解決していきましょう」とお話させて頂きました。
ここから皆さんの参考にしていただきたいと思うのですが、村建地所でも、土地を皆様に提供して、そこに住宅を建てられるお客様がたくさん来ていただいているわけですけれども、その建物を建てる土地を自分の名義で購入する。その親御さんがいらっしゃって、親御さんが出されるのはいいのですけれども、その土地を提供してもらうのではなくて、あくまでも現金等で提供していただいて、土地と建物は同一の名義にするということが、最低限大事なのではないかなと思います。
そして土地をどうしようもなくて、提供してもらうということでも、やはり単独名義にする。共有名義にはできるだけしない、これは相続でもよく言われる事ですが、土地を共有名義にしてしまうと、どちらかが亡くなると、またその相続人が相続することで、どんどん枝葉が下に広がっていくことで、権利関係が複雑になりますので、ぜひそういったことにならないように、最初が大事ですので、土地の名義と建物の名義は同一名義にする。そして将来に渡って、安心してそこに住まいをしていただける購入の仕方をしていただければと、弊社では考えております。
ぜひ住宅等を購入する際は、前もって計画をする際には、村建地所にご相談いただければ、皆様の生活環境、家庭環境に照らし合わせたアドバイスをさせていただきたいと思いますので、どうぞ村建地所にご一報をいただければと思っております。