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小野由樹子

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小野由樹子(おのゆきこ) / キャリアコンサルタント

株式会社キャリアアシスト

コラム

コミュニケーション教育が組織力を強化する

2020年6月24日 公開 / 2020年7月1日更新

テーマ:組織基盤を強くする会社づくり

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 退職 手続きキャリアコンサルティング働き方改革

「社内教育」と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?
実践的なテクニック研修・各種OJT・マナー研修などが、よく例に挙がる社内教育かと思います。しかし近年は、こういった社内教育だけでは不十分と言われています。

次の時代を生き抜くためには、「コミュニケーション」が重要です。コミュニケーションがうまく機能していない職場では、職場環境が悪くなり成果も上がらなくなります。またそういった環境の悪い職場では、社員が抱えるメンタルストレスが大きくなり、退職者や休職者を生み出す原因にもなります。

今回はコミュニケーション教育について、詳しく見ていきます。

コミュニケーションの教育とは

これまで、多くの企業では「社内教育=業務に直結するスキルを学ぶ場」と考え、そのようなスキルトレーニングを中心に社員教育を行ってきました。しかし時代は変わり、社員を取り巻く環境や企業を取り巻く環境は大きく変貌を遂げました。

たとえば「終身雇用制度の形骸化」「メンタルヘルス問題」「ワークライフバランスなどの働き方改革」などが挙げられます。

こういった変化により、企業は社員への実践的なスキルを教育するだけではなく、社員が働きやすい環境を整備することが求められるようになりました。

そしてより良い企業や組織内でより良いコミュニケーションを取るためには、コミュニケーション教育が重要なのです。

コミュニケーションを教育することでの企業への影響

コミュニケーション教育を行うことにより、企業にはどのような影響があるのかというと、顧客へのサービス力がアップし、成果を出し続けられる組織が生まれます。

なぜそうなるのか、企業が顧客にサービスを提供するまでの流れを考えてみましょう。

まず企業の土台となっているのが、日々がんばっている社員たちです。その社員たちが知恵を出し合い、新しいアイデアを生み出し、サービスが生まれています。そのサービスをきちんとパッケージ化し、付加価値を付けて商品やサービスとして顧客に提供しているのです。

つまりより良い商品やサービスを生み出すためには、より良いコミュニケーションが重要なのです。またどんなに良い商品やサービスであったとしても、それを顧客に伝えるコミュニケーション力がなければ売れることはありません。

こういった理由から、企業はコミュニケーション教育を行うことで成果を出す組織へと成長させることができます。

日々の業務に打ち込んでいると、実践的なテクニックやスキル教育に目がいきます。しかしそういった実践的なスキルを教育するにも、良いコミュニケーションがなければ、言いたいことが部下に伝わることはありません。企業におけるすべての根幹は、コミュニケーションなのです。

コミュニケーション力を必要とする世代とスキル

コミュニケーション教育が企業にとって、いかに重要であるかはご理解いただけたかと思います。ここではさらに、どのような世代がそういった教育を必要としているのかについて、見ていきましょう。

コミュニケーション教育が必要な世代とは、中堅層や部下をもつ管理職の社員です。中堅層や管理職層は組織を束ね、司令塔として指示する役割を担っています。

こういった役割をしっかりと果たすためには、部下との信頼関係が重要であり、信頼関係を構築するにはコミュニケーションが必要なのです。

「部下とどう接していいのかわからない」と中堅層や管理職層が言っているようでは、組織がうまく育ちません。しっかりとコミュニケーション教育を行い、部下と向き合えるように育てましょう。

そしてコミュニケーション教育を行う場合は、以下の4点を中心に研修を行うと効果的です。

(1)傾聴力
コミュニケーションの基本は、相手の話をしっかりと聞くことです。途中でさえぎったりすることなく、最後まで相手の話を聞ける傾聴力を身に付けることが大切です。

傾聴力がある中堅層や管理職層には、部下も話をしやすくなります。そういったことから信頼関係が生まれ、人間関係も円滑になるでしょう。

また部下のことを仕事面だけでなく、プライベート面でも把握することで、心の不調などにも気づくことができます。メンタルヘルスケアの観点でも、傾聴力は重要なのです。

(2)助言力
部下が何か失敗をしたときに、責めるような発言をしても意味がありません。そういった発言は部下との信頼関係を損ねるだけでなく、職場環境を悪くする原因にもなります。

「今回はここが問題だったから、次回からはこうしてみよう」「今回のことから学んだことはあるかな?」など、前向きな発言をすることが重要です。こういった前向きな発言があれば、部下も「この人は自分と一緒になって問題解決に取り組んでくれている」と感じ、信頼してくれるようになります。

(3)コーチング力
中堅層や管理職層は、部下の成長のために信頼して仕事を任せなくてはなりません。その際に発揮すべき力が、コーチング力です。部下自身に考えさせて行動を促し、成長できるようにサポートしていきましょう。

部下がしっかりと成長できれば、中堅層や管理職層もプレイヤーとして仕事をする必要がなくなり、マネジメントに集中することができます。

(4)ファシリテーション力
部下からより良い意見やアイデアを集めるためには、コミュニケーションの中から引き出す力が必要です。会議などでファシリテーション能力を発揮できれば、活発な意見交換ができるでしょう。


より良い組織づくりには、コミュニケーションが欠かせません。今現在、社内でのコミュニケーションに問題を抱えている場合は早急に対応策を講じることをおすすめします。

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