自己肯定感の高さは企業において何を生むか

小野由樹子

小野由樹子

最近、自己肯定感の話題をまた見かけるようになった気がします。

自己肯定感とは、自分を認め、自分に満足して安心するために必要なこと、とも言えます。
ですが、日本人は国際的に比較してもかなり低め。


例えば若者の例で言えば、アメリカでは86%の若者が自己肯定感を持っていますが、日本は約46%。

約半分の若者しか、自分に満足していない・自分を肯定していないという内閣府のデータがあります。


若者だけではなく、大人にも言えます。
企業内で社員の方からお話しを伺うと、
「私なんて」
「どうせ僕は」
という言葉が出てくる方が少なくありません。

人間にとって「謙虚」さは必要ですが、こういった方々の場合は「卑下」になってしまっているのです。
なぜ、こうなるのでしょうか。


一概には言えませんが、「認められることが少ない」ことが挙げられます。

ここで大切なのは、年齢や性別は関係ないということです。
実際に、以前、プレイングマネージャーとして長年頑張っている管理職の方の相談を受けた時にも、「誰も認めてくれない」とポツリと話されていたことがあります。


人は大なり小なり「承認欲求」を持っています。
日々の仕事が「当たり前」で済まされがちな私たちは、ともすると学生よりも「認められる」ことが少ないかもしれません。

最終的には「自分で、自分を肯定すること」が一番大切ですが、突然できるものではありません。
自分のことって、一番見えないものです。
まずは他者から「認められる」ことで、「自分はこんな良いところがあるのか」という気づきにも繋がります。


自己肯定感をしっかり持っている社員の方は、チャレンジもできますし、行動力も上がります。また、外部要因に振り回されにくいので、余計なストレスも抱えづらいです。
結果として、業務にプラスの効果を生み出します。


まずは、ちょっとしたこと、と思いがちなこと。
これくらい当たり前、と思いがちなこと。
社内の清掃。書類の作成。電話の応対。結果を出して当たり前と思いがちな業務の一つひとつ。
まずは見つけて、お互いに言葉に出して「ありがとう」と言ってみることから始めてみませんか?

きっと、社内のコミュニケーションが変わってきますよ。


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