企業内での「価値の生み出し方」

小野由樹子

小野由樹子

先週、平成31年度の厚労省の概算要求が出ましたね。

「働き方改革・人づくり革命・生産性革命」の項目では、

引き続き労働環境の整備と人材育成・確保が大きな柱として挙げられています。



昨年より大幅に増えている項目もいくつかありました。

その中の一つは、「外国人材受入れの環境整備」。

最近はニュースで見ない日はないのではないか、というくらい外国人技能実習生や制度のことで話題になっていますね。

「知らない」で済めば良いのですが、これからはそうもいきませんよね。

人手不足は誰かが解消してくれる問題ではありません。



まだまだ技能実習生の方が就ける職業には限りがありますが、国も動いています。

そして忘れてはいけないのは、日本は今後、彼等に「選んでもらう」立場になるということです。

いえ、もうなっているでしょうか。

そうなってきた時に、日本で働いている人たちの価値はどうなるか。

今のままでは日本のホワイトカラーが一番、市場価値が下がると私は考えています。

なぜなら、世界で一番学ばないからです。

かつての私もそうでした。



また、よく話題にのぼるAIが相手でも同じです。

AIが「仕事を奪う」などという敵なのではなく、自分が自分の価値をどうするか。

もっと全体を見渡すと、いろんなことが見えてくると思います。

「自分自身で考える」「自分で価値を生み出す」ことをどうしていくか。



昨日はニュースで業務用の「お掃除ロボット」をソフトバンクが開発したと言っていました。

清掃業界はかなりの人手不足で、それを解消する狙いだとか。

こうして少しずつAIが問題を解決してくれる一方で、

「人間は、人間としてどんな価値を提供するのか」が否が応でも浮彫になってきます。



そしてそれは、一朝一夕でできることではないでしょう。

企業内で働いていても同じです。

「漠然とした不安」を抱えている方が本当に多いです。

その不安は、変化を感じ取っている表れでもあると思うので大事なことです。

でも、その不安からすぐに「何かを始めたがる」人が多いですが、

順番が違います。

「自分がどう在りたいか」を見つめなければ、最適な「すること」はみえてきません。

そればかりか、何かしても「焦り」が消えず、そんな自分に疲れてしまったり・・・





そして経営者の方は、そんな社員の方を応援することで会社にプラスとなります。

社員の方は何より自分自身の価値が上がることになります。

その時、変わらず今の会社で働き続けて力を発揮する方もいれば、

中には別の場所を求めて職場を変える方も出てくるでしょう。

でも、もし別の場所が選ばれたとしても、

そんな社員の方を育てることができる会社は、特に優秀な方からは「成長できる場」として選ばれる対象となりやすいです。



結果として、企業価値が上がり、人手不足の現状で採用に繋がっていくことにもなるのです。

また、今は一度出た社員の方がその会社に戻ってくる制度を取り入れる企業も増えています。

予測不可能な時代と言われますが、ある程度の長い目で考えることは必須でしょう。
その通りになることが大事なのではなく、自分や企業の道筋を考えることになるからです。




また、なんでも自分一人でやる、というのも時間と労力のロスに繋がります。

時間は有限。

餅は餅屋。

気付いたら危険な状態、なんていう「ゆでガエル」にならないためにも、

専門家を上手に使いながら、少し先を見た上での実際の動きが必要です。



あなたは少し長い目で物事を考えた時、浮かんでくることはなんですか?

「いつか」と言える今が、一番の始め時です。

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小野由樹子
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株式会社キャリアアシスト

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