一番考えているのは子ども本人です
今日は「親の心・子どもの気持ち」についてお話ししようと思います。
先日、私が委託を受けた講座で、定員は5名、そのうち、1名についてはお子さんも一緒に受講していいと言うことになっています。
倍以上の競争率があり、抽選で5名とお子さん1名が決まりました。
説明会にその親子がやってきました。そうしたら、お子さんが笑顔でないんです。
お母さんにお話しを伺うと、お子さんの意思ではなく、お母さんができたら良いという判断で申し込んで、当選したとわかりました。
お子さんに話を伺うと、余り乗り気でない様子です。
私は、お子さんに「やるかやらないかは自分で決めていいよ。」とお願いしました。
あとで、お子さんは辞退するとお母さんから連絡がありました。
なにが問題点なのかを考えてみましょう。
「お母さんはよかれと思って応募したが、お子さんはのりきでないままだった。」と言うことです。
親は子どもに期待をするものです。それは仕方のないことです。私もそうでした。
でも、子どもにも意思や気持ちがありますよね。
好きでもないことをさせられるなんて、その時間は、辛い時間になってしまいます。
それでもお子さんの幸せでしょうか。
このお子さんも、最後の最後まで自分の意見を言うことができなかったのか、
言う勇気がなかったのか、言える雰囲気ではなかったのか。
そこまで聞いていないのでよくわかりません。
子どもも自分の気持ちを持っています。親は子どもの気持ちを聞いて上げる必要があります。
そして、親子といえども、リスペクトし合えなければなりません。
まず、親です。親の背中を見て子どもは育ちますので、尊敬されるようにならなくてはなりません。
自信はありますか?
そして、子どもをリスペクトするのはもっと難しいです。
人というものは、子どもは自分より劣っていると根っから考えてしまうものだからです。
自分の経験から、こうして欲しいと思うことが、だんだん、こうしなさいになっていませんか?
お子さんの評価を間違った方法で行っていませんか?
あなたは自分自身とお子さんを比べていませんか?余所のお子さんと自分のお子さんを比べていませんか?
それをやめる。比べるのは昨日のお子さんと今日のお子さんです。
親もそうです。昨日の自分と今日の自分を比べる。ポイントはそこです。
成長していくうちに、子どもは子どもなりに考えを持ちます。年少期から自分の気持ちがあります。
子どもの話に耳を傾け、受け入れることが大事です。
言うのは簡単、でも実際は難しいものなんです。
親はどうしても子どもを自分の従属物だと思っています。確かに、子どもは親が守らねばならない存在ですが、それが行き過ぎると、自分の考えを押しつけてしまいます。
何でもかんでもしてしまうと、その子は自分で判断できない人になってしまうのです。
まとめです。
1、子どもを他の子どもや親自身と比べない。
親は子どもの昨日と今日を比較して、伸びたところは認めて上げる。そうして、ほめてあげましょう。
2、子どもにも意思があることを自覚する。
子どもはちゃんと育っていますのから、意思を持っています。
その意思を聞いて、尊重する。相談を受ければ相談に乗り、方向性がおかしいときは、修正してゆく。
この2点が大事です。