学力の差とは?~成績優秀な人はどうして優秀なのか(言語運用能力の面から)~
学問を学ぶ上で決定的に重要なことがあります。
それは、出てくる言葉(用語)について、その
“定義”をしっかり押さえ、理解し、言葉で正しく説明できるか
ということです。
たとえば、△「三角形」って何でしょう?言葉で正しく説明できますか?
「三角形」とは
“同一直線上にない3点と、それらを結ぶ3つの線分からなる多角形”
のことです。
自分のオリジナルな説明ではなく、一言一句違わずに、定義通りによどみなく説明できるかが、非常に重要です。
学問の各分野には、その分野の知識や概念を説明するために作られた種々の用語(学術用語)があります。そして、各学問はこれらの用語を駆使して語られ、成り立っています。従って、これらの用語がどのように定義されていて、どのような意味を持っているのか、何を指しているのかを理解し、正確に覚えていくことが中学生・高校生のような初学者にとってはきわめて重要なのです。
そして、学問だけにとどまらず、日常生活で目にしたり耳にしたりする言葉に対しても、敏感なセンサーを持ち、どういう意味なのかな?どういうことなのかな?と立ち止まる、もしくは振り返る姿勢が強く望まれます。そのような姿勢からベースとなる知識は身についていくのです。
「考える人」ってどんな人のことをいうのでしょう?
そもそも「考える」ためには、ベースとなる知識が絶対に必要です。そして「考える」手段となる言葉が必要です。正しい言葉の定義・意味を知り、多くの知識を身につけて初めて、学問的に「考える」ことができるのです。すなわち応用力を発揮でき、成績アップにつながっていくのです。