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屋根の経年劣化が原因で雨漏りする場合の対処方法

辻万寿夫

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屋根の雨漏りの原因には経年劣化の可能性も

屋根からの雨漏りには多くの原因がありますが、その中でも経年劣化による雨漏りがあります。
経年劣化による雨漏りとは、長い年月をかけて傷んでしまったさまざまな箇所から雨水が建物の中に侵入し、雨漏りを発生させることを言います。
経年劣化で多く見られるものとしては、屋根のサビや塗装の剥げ、瓦の崩れ、他にも苔が生えてしまっているものまであります。

これらのトラブルが起きてしまった場合、複数の場所から雨漏りが発生してしまう可能性が高く、屋根の葺き替えか瓦の積み替えをする必要が出てきます。
放っておくと、どんどんと屋根の劣化は進行していきますので、これらはなるべく迅速に行うのが大切です。

経年劣化が原因の場合の雨漏り対策の対処方法

経年劣化によって屋根から雨漏りが発生してしまった場合、その対策として屋根の葺き替えか瓦の積み替えを行います。

最も多い瓦屋根からスレート屋根への葺き替えの場合、古い瓦を一枚ずつ剥がすところから始まります。
その後、桟木(瓦を留めるための木材)を取り外し、防水用のルーフィングも撤去します。
その際、下地である野地板にも痛みがないか確認作業を行い、痛みや腐食がひどい場合は新しい野地板に変えます。
野地盤をしっかりと固定した後は、新しいアスファルトルーフィングを敷く作業に入ります。

このとき、雨水の経路を計算し、適切に雨水が流れていくよう、注意してルーフィングを敷いていきます。
ルーフィングを留めた後はスレートを敷いていき、この時も雨水の流れを考慮し、1枚ずつ釘打ちを行っていきます。
最後に屋根の頂上部、軒先、下屋部に水切り金具や棟板金などを取り付けて、作業は完了となります。

経年劣化の雨漏り、できれば早めにメンテナンスを!

このように、経年劣化の雨漏りには数多くの作業が必要となり、またコストも多くかかってしまう可能性があります。
そのため、経年劣化によって屋根の葺き替え作業とならないように、事前にメンテナンスを行っておくことで、大きな出費を抑えることも可能です。

メンテナンスには、変色してしまったスレート屋根の塗装を再塗装する方法や、最も傷みやすい棟板金部分を補修するなどさまざまな方法があります。

いずれにしても、早めにメンテナンスを行っていれば補修作業だけで済む可能性が高いため、もし何か屋根に異変を見つけた場合は、放置せずになるべく早く点検・補修を行うようにしましょう。

また、定期的なメンテナンスも重要で、スレート屋根は築10~20年ごとに、再塗装などのメンテナンスを行うことが推奨されています。

屋根の経年劣化による雨漏り

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