屋根工事が、耐震工事として助成金を受けられます
屋根の雨漏りの原因は屋根瓦のズレから発生する
屋根の雨漏りにはさまざまな原因がありますが、屋根瓦のズレによって雨漏りが発生する場合があります。
この原因は、突風や強風などによって瓦がズレてしまったり、また、長い年月を経て、屋根瓦など瓦がズレやすい状態に劣化している傾向があります。
古い瓦屋根は粘土で固められていたため、年月を経るごとに粘土が劣化します。20年~30年も経つと粘土は砂状になり、風がなくても瓦がずれてきます。
また、寒冷地などでは瓦に含まれている水分が凍り、体積が膨張し割れてしまうケースもありますので注意が必要です。
他にも地震によるズレの可能性もあり、いずれも気象条件の変化によって、屋根瓦のズレが発生していることは覚えておきたいところです。
屋根瓦などは、長い年月が経って老朽化するのはもちろん、激しい風雨にさらされることでそれほど長い期間を経ずとも劣化することがあり得ます。
屋根にあがるのは危険ですので、私どものような専門家による定期的なメンテナンスは大切だと思います。
もし屋根瓦のズレによって雨漏りが発生してしまった場合、雨漏りがどんどん進行してしまいますので、雨漏り対策として迅速に修理を行う必要があります。
屋根の雨漏り対策!屋根瓦のズレの補修施工手順
屋根瓦のズレによって雨漏りが発生してしまった場合には、補修施工を行います。
まず瓦を取り除き、内部をきれいに掃除をして整えます。
その際に、瓦下のルーフィングや野地板に雨漏り原因となる穴などの破損がないかを確認します。
もし破損がある場合や、下地の劣化が激しい場合は、範囲を広げて瓦をめくります。
そこで劣化部分などがあれば、合わせて破損箇所の修理をし、防水機能を補修するようにします。
その後、瓦を葺き直し、位置を調整すれば作業は完了です。
また、状況によっては瓦を葺き直した後にシリコンを塗ることで防水コーキングを行う場合もあります。
屋根瓦のダメージ具合によって修理範囲が変わる
屋根瓦は本来耐久性の強い素材ですが、やはり長い間外部からの影響を受け続けていますので、傷んだりズレたりすることはあります。
屋根瓦を取り除いた後の下地にまで雨水が染みている場合は、破損している瓦及びその周辺の下地補修で対応できることも少なくありません。
しかし、傷みが激しい、あるいは補修範囲が広くなる場合は大掛かりな補修が必要になる場合もあります。
また、瓦の場合、風のアップダウンの影響で瓦がズレている方向が特定できない場合も多く、一般的にわかりにくいのも特徴です。
ですが、瓦の小さなズレが、後々の大きな補修原因になることもあります。
その場合、補修時の予算も大きくなってしまいますので、なるべく早期発見ができるように定期点検や、異常に気づいた際にはすぐに点検を依頼するなど、早めに行動することを心がけましょう。
京都市では重い屋根から軽い屋根にかえる耐震補強に助成金を給付
京都市では耐震リフォーム支援事業を実施しており、木造住宅に限りますが、重い土葺きの瓦屋根を撤去して軽量の屋根に葺き替えるなどの工事を行う耐震補強に助成金が給付されます。
屋根の軽量化→20万円
屋根面の強化→10万円
こういった耐震補助支援制度を利用することで屋根を守ることもできます。
(京都市内にある一戸建ての住宅、長屋、共同住宅が対象、昭和56年5月31日以前に着工されたものであること、などの諸条件あり)。
➢雨漏りは屋根によって変わる 屋根の種類一覧