屋根工事が、耐震工事として助成金を受けられます
漆喰が崩れることによる屋根の雨漏り
屋根からの雨漏りにはさまざまな原因が考えられます。
その中でも強風や突風、暴風雨によって屋根がダメージを受け、雨漏りが発生するケースは非常に多いのです。
特に日本瓦などの接着や目地の充填などに使われる「漆喰(しっくい)」は、屋根の頂上部に位置するため、風や雨の影響を受けやすく、ヒビが入ってしまう場合があります。
ヒビが入れば雨天時になると常に雨水の侵入を許してしまうことになりますので、そうなると漆喰がどんどんと削れられていき、漆喰が崩れ、雨水の進入経路となることで、雨漏りの発生原因となっていきます。
このような漆喰の崩れによる雨漏りは、外部の影響を常に受け続けてしまうため、原因がわかった際には早急に修理を行う必要があります。
屋根の雨漏り対策!漆喰の崩れを修理するための補修施工手順
では、雨漏りの原因が「漆喰の崩れ」であることが判明した際に、雨漏り対策業者が行う補修施工手順を見ていきましょう。
まずは、漆喰の崩れている部分を取り除くために漆喰を除去する作業を行います。
漆喰を除去するためには、ひび割れている漆喰とその下にある葺き土を取り除きます。
その際、葺き土はすべて取り除くことはせず、新しい漆喰のための土台となるため、取り除いた後、再利用します。
次に新しい漆喰を塗り込み、葺き土には適量の水を足すことで漆喰とのつなぎを良くします。
その際、コテなどで隙間なく漆喰をならすことで、雨水が入ってこないように経路を考慮して整えていきます。
漆喰を塗り込んだ後は、漆喰の乾燥を待ち作業は完了となります。
漆喰の崩れを修理する際に注意して作業をしなければならないポイント
漆喰の塗り直しを行う際には、しっかりと熨斗瓦(のし瓦)と桟瓦(さんがわら)の取り合い部分の雨仕舞いをする必要があります。
熨斗瓦から雨水は屋根の下へと流れていきますので、その過程で漆喰に水が進入しないように、熨斗瓦の内側に漆喰を塗り込む必要があります。
また、棟瓦(むねがわら)の側面部分は、漆喰が外部の影響を最も受ける場所ですので、多めにしっかりと塗り込む必要があります。
いずれにしても、漆喰の塗り直しを行なう際には、瓦の状態と雨水の流れを見極め、内部への水の進入を防ぐべく、丁寧に雨仕舞いをする必要があるのです。
漆喰部分は雨天時や台風などに最も大きな影響を受ける箇所。そのため、とても繊細な修理が求められるのです。
➢突風や強風でも屋根の雨漏りを引き起こす原因をつくる