<駿河屋>民事再生法の適用申請…老舗和菓子メーカー
参考リンク:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD1102K_R10C14A1MM8000/?dg=1
ヤマト運輸がなかなかおもしろい取り組みを始めます。
ネット通販の代金を後払いに。通常、ネット通販の支払については、先払いが常識です。というか、常識として認識させてきたというのが本来でしょうね。ネット購入者は知らず知らずの間に、先払いが常識だと思い込んじゃってます。まぁ販売する側からいえば、消費者の顔が見えないんだから、とてもじゃないけど信用取引はできないというのも理解出来ます。だから立場的な問題で、先払いという決済方法がとられてきました。
ところが、ネット販売業者もさまざま。正直に商売をしているところもあれば、小梨か商売をしているところもある。注文した商品がおかしかったりなんてこともざらにあるんでしょうね。私も一度、注文したモノと全然違うものが送られてきて、電話しても何ら対応してもらえなかったという経験があります。
そこで、その不安を解消するために、ヤマト運輸はネット通販の代金を後払いにするという方法をとるとのこと。じゃ、販売業者は後にならないと代金が入ってこないのかといえばそうではなく、ヤマト運輸が一旦立て替えをするという方法をとるようです。さらに、納品される時に請求書が発行され、商品が気に入ったら代金を支払い、気に入らなかったら返品ができるということなんですよね。これはすごいサービスですね。
当然、消費者はこのサービスを求めるでしょうし、そうするとネット通販業者はこのサービスを導入せざるを得なくなる。このスキームでネット通販業者はヤマト運輸から立替金にて代金を回収することになります。この代金回収については、ヤマト運輸の金融部門であるヤマトクレジットサービス。このヤマトクレジットサービスが利用者の与信管理をするということですね。これによって未払者については督促が行われるということですね。
じゃ、ネット通販業者側はどうなんでしょうね。こちらについては、記事では何も書かれていませんが、当然、なんらかのリスクヘッジがとられているのではないかと思います。
一番わかりやすいのは取引保証金かな?今までのヤマト運輸やヤマトフィナンシャルサービスの利用実績なんてのも重要なんでしょうね。ただネット通販を始めたからこのサービスを使わせてくれってのでは、なかなか使わせてくれないような気がします。ヤマト運輸が返品も可能にするということでは、この取引の前提は信用ですから。
ヤマト運輸にすれば、このスキームでのリスクは2点。消費者からの回収リスクと、返品があった時に、ネット通販業者が返品を受け付けるかのリスク。だからどのネット通販業者でも使えるということではないのではないかと思います。
でも消費者にとってはこのサービスは利便性が高いですね。非常におもしろいサービスだと思います。