今週の小次郎
新潮文庫。津村記久子。
著者がこれまでに避けてきた、あるいはずいぶん前に読んだけれど良さが分からなかった世界文学の名作を再読して書評をするというものである。
一作一作の書評はコンパクトで、重要なところのネタバレは避けて、しかし「いや、これ是非自分も読んでみたい」と思わせられる著者の書評は見事というほかない。
正直、どれもこれも実際にその作品が読みたくなり(そんな時間もないのに)、世界文学の沼にはまりそうで怖い。
作品自体は著者の好みであったり、名作なのに読んでいなかったりした物であるため、偏りはあるが、いわばガイドであるこの本を読んで、世界文学をいくつか読んでみれば人生のスパイスとなる気がする。
ただし、収録作品は90作以上、470頁程度あるので、これだけ読むにもある程度時間はかかる。


