在りし日の小次郎
ビジネス書を時々購入するが、だいたいは参考とならない。
話が抽象的で、一番大事なノウハウは書かれていないからである。
一番大事なノウハウは誰にも教えたくないものなので、本にも書かないと思う。
あとは、その人の人格や性格なども影響するので、これさえすればオッケーなどという万人に合うメソッドなどはない。
そして、ビジネス書を書いている人は、たいてい売上がこれだけあるとか、こういう生活をしているとか、自分の自慢話や、天狗になっていることが透けて見える。人の自慢話ほど、聞いて(読んで)、つまらない話はない。
あとは曲がりなりにも弁護士を29年してきているので、自分自身にも相応のノウハウはあることから、「そんなこと当たり前にやってるわ」「もっとここまで書けよ」というものも多い。
それでも時々は参考となるものがあるのではと思って購入するのだが、30冊買って参考となるのは印象的には数頁くらいのものである。
中身の薄い(又は全くない)ビジネス書を読み終えた時には、その作者が今後没落すればいいのにと思ってしまうのが、私の心の小さいところである。