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ご相談をお伺いするということ

三上隆

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テーマ:相続 相談

 相続や終活などのご相談をお伺いするにあたりまして、私が心掛けているのは「ご相談者さまに安心してお話ししていただくこと」です。
 ご相談さまの中には、いろいろな方のご意見を聞こうと、何度かお話をされている方もおられれば、意を決して初めて相談をされる、という方もおられます。
 
 そのような方の場合、ご自身のお話しをどこまで、またはどのように話せばよいのか、という事で戸惑われておられるのでは、と感じる事もあります。
 ご自身が疑問に思ったり、よくわからないとお感じになっているから、ご相談されているのですから、その内容を相手にもよくわかる様に伝えるのは、簡単な事ではないのかもしれません。
 
 ですが、それを「うまく伝えよう」と思われる必要はないと思うのです。
 いろいろな方のご相談をお伺いして感じる事があるのですが、人にはそれぞれ、”自分の話し方”というものがあると思いますし、それは上手い下手というものではなく、個性のようなものだと思います。
 ご相談をされている方は、ご自身の疑問や困りごとを伝えておられるのであり、討論会などで発表しているのではありません。
 ですので、話し方やその順序はご自由ですし、もちろん多少脱線しても全く構いません。

 お話しを伺っていて、もう一度確認させていただきたい事があれば、改めて私からお問い合わせを致しますので、「うまく伝わっているだろうか」という事で、もどかしく感じていただく必要はありません。
 起こった出来事やご自身のお気持ちを、思ったままお伝えいただいた上で、必要であればお問い合わせをさせていただく、ということを積み重ねていきますと、ご相談者さまのお聞きになりたかった事や疑問点は、少しずつ共有できる様になると思うからです。

 他に、無料相談会などでは、お時間を気にしていただく方もおられますが、お一人につき1時間程度は予定をしておりますので、慌ててお話しをまとめていただく必要もありません。
 「1時間程度は大丈夫です」とお伝え致しますと、驚かれる方もおられますが、いろいろなお気持ちがあって、ご相談をされておられるのですから、疑問や聞いてみたい事を出来るだけお伝えいただける様に、と考えますと、時間を気にされる様な状況では、その意味がないと思うからです。

 そして、時間を気にせずにじっくりとお気持ちをお伺い致しますと、ご相談された方から「思っていたよりも、話しがしやすかった」とか、「他の方よりも丁寧に説明してもらえて、よくわかった」というお言葉をいただく事もあります。
 そのようにおっしゃられますと、相談者さまのお気持ちが少しは軽くなられたのだろうかと、私も嬉しい気持ちになります。

 また、ご相談をお伺いしただけであっても、わざわざお礼の手紙をくださる方もおられます。
 ご相談の最後にお礼の言葉をいただく事でも、とても嬉しいのですが、それ以上にわざわざお手紙にしていただいたという事は、本当に有難い気持ちになります。

 ご相談をお伺いするという事は、”人と人とのつながり”でもあると思いますので、その縁の様なものを、これからも大切にしていきたいと思っております。
 
 

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三上隆
専門家

三上隆(行政書士)

相続まちの相談室/行政書士 三上隆事務所

「人との関わり」や「お話を伺うこと」を大切にしておりますので、終活のお悩みや身寄りのない方の今後のご不安、相続の話し合いの部分に至るまで、‟人”と関わる部分を最後までお手伝い致します。 

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