記憶
今がアメフトシーズン真っ盛りであることは、先日書いたところであるが
NFLのプレーオフを観ていて感じた、仕事にも通ずることを書いてみたい。
NFLはプレーオフも試合が進み
スーパーボウル(決勝戦)進出チームが決まって、あとは2月14日のスーパーボウルを待つのみ
という段階である。
今年のプレーオフは
ディビジョナル・プレーオフ(準々決勝)、チャンピオンシップ(準決勝)とも
全ての試合が、例年にない程接戦で
6試合中5試合で3点差で勝負が決し(フィールドゴール1本差)
その全てが試合の最後の最後にフィールドールが決まって決勝点となる
という試合であった。
例年、ワンサイドゲームになることも多いため
僅差の試合は、最後の最後までどちらが勝つか分からない
アメフトファンにとっては見応えのあるゲームであった。
そういう、アメフトの試合としての面白さに加えて
改めて、試合を観ていて感じたことがある。
それは、最後の最後、人に大事な仕事を任せる
ということである。
アメフトのルールをご存じない方のために、簡単に説明すると
アメフトというのは、陣取り合戦である。
(基本的に)自陣から相手陣の奥深くにあるエンドゾーンに向けて攻め込んで行き
エンドゾーンまで到達すれば(タッチダウン)、点が入る(6点(+エクストラポイント1or2点))
というスポーツである。
しかし、いつもいつもエンドゾーンまで到達できるとは限らず
キックを蹴ってゴールポストの枠内を通過できれば(フィールドゴール)3点が入り
キックを蹴ってもゴールポストまで届かなさそうであれば
パントを蹴って攻撃権を放棄し、相手陣深くまで押し戻す、という戦術を選択する。
これがアメフトのおおまかなルールである。
試合の最終盤に同点の場合(前述のプレーオフの5試合がそうであった)
残り時間わずかな場面で攻撃権を握ったチームは
タッチダウン(6点)を取る必要はなく、フィールドゴール(3点)さえ決められれば
勝つことができる。
そのため、とにかく、フィールドゴールを蹴るキッカーが
決められる距離までボールを進めるべく、オフェンスチーム一丸となって
無駄のない統率の取れた動きで集中してプレーを重ねていく。
(アメフトは時間との戦いのスポーツでもあるので)
そして、キッカーが決められる距離まで進めると、あとは、キッカーに全てを委ねる。
アメフトの花形は、オフェンスのクォーターバック(QB)というポジションであるが
QBも、その場面では、キッカーに全てのお膳立てをする
あたかも裏方のごとくである。
試合を観ていて、「仕事ってこういうことやんな」
と思った。
一人一人が自分の役割をしっかり果たす。
どれだけ秀でた能力があったとしても、出過ぎた真似はせず
目的のために、最後の最後、任せるべきところは、信じて任せる。
そして、信じて任してもらった者は、その信頼にしっかり応える。
その前提となっているのは
プレーヤーの一人一人が自分の役割を果たせるよう
それまでの過程で積み重ねてきていることであり
そういう体制をマネージャーが形成していることである。
これは、使用者と労働者との関係でも同じく言えることである。
アメフトを観ていて、それとは一見関係しないような、仕事のあるべき姿について改めて感じたのであるが
目的のために何が必要か、どうあるべきか、を日々考えることは大事なことだと思う。
という話でした。
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弁護士西村友彦(にしむらともひこ)
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