脱・筋トレ思考 ー 読書日記 ー
前の記事でアメフトについて書いたが
今回は、運動といっても、全く別の話である。
毎年年末に、「アメトーク」というテレビ番組で
「運動神経悪い芸人」と称して
球技やリレー、水泳など各種スポーツを
運動神経が悪いとされる芸人さんにしてもらい
上手くできない様子を面白おかしく放送しているものがある。
僕も年末年始は仕事脳がオフモードになるため
昨年も今年も、年が明けてからそれを見て、笑ったりしていた。
しかし、今年、観ていてふと、これってどうなんやろ
と思った。
大人はともかく、それを観ている子どもにとっては
運動が上手くできないことは、人から笑われる対象となる
恥ずかしいことである、と感じるものになっているのではないだろうか。
それは、学校において
運動は上手くできた方がよい、できないことは恥ずかしいことである
という風潮を助長してしまうのではなかろうか。
それは、いじめにも繋がるものである。
弁護士のくせに、何を今更、とお叱りを受けるかもしれない。
しかし、僕自身、小学校時代から運動はかなり得意な方であったから
運動はできた方がよい、という価値観に
どっぷり浸かってしまっていたのではないかと思う。
もちろん、子どもが成長していく過程で
心身が健全に発育していくために、(ある程度の)運動が必要である
という側面はあるかと思う。
しかし、それを飛び越えて、運動ができないことは恥ずかしいことだ
というような考えに至ってしまうことは、あってはならないであろう。
人にはそれぞれ特性があり、持って生まれた得手不得手がある。
努力ではいかんともしがたい壁もある。
運動することが好きで得意な人もいれば
運動が嫌いで不得意な人も、当然いる。
何かを突き詰めて極め、秀でた特技や知識を持った人を賞賛することはよいとして
反対に、何かをできない人を(ある種)曝して、笑いものにするようなことは
もう許されない世の中になっていると思う。
そんなことも考えずに、漫然と番組を観て笑っていた自分を恥じたと同時に
当該番組内容も、そう遠くない将来に、見直されることになるのではないだろうか
と思った。
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弁護士西村友彦(にしむらともひこ)
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