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今週の JR(塾ジイreview)【保護者編】ー指導者への頼り方が子どもの自立へとつながるー

久保克己

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テーマ:入試直前期に向けて

受験期に向けて、保護者にできることって ?

受験本番に向けて、家庭でできること

受験が近づいてくると、保護者としては、子どもの学習状況が気になるものじゃろう。模擬テストの結果に一喜一憂したり、勉強時間が足りているのかと心配になったりすることもあるじゃろうな。しかし、保護者にできることは、子どもの勉強を直接管理することだけではない。子どもが学習に取り組みやすい環境を整えたり、これまでの学習を振り返るための準備を手伝ったりすることも、大切な支援の一つなんじゃ。今回は、受験本番に向けて、家庭でできる具体的な準備について考えてみたい。

模擬テストの答案を整理する

「塾ジイの部屋」で、模擬テストの答案整理について取り上げた。
「塾ジイの部屋」24
― 直前期に備えて、今から「答案の整理」を始めよう!―
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5242309/
模擬テストは、受けて結果を確認するだけではもったいない。間違えた問題を見直し、自分の弱点を把握し、次の学習につなげるための教材として活用してほしいんじゃ。そのためには、答案や成績表、解答解説を、あとから見直しやすい状態にしておくことが大切じゃな。
ここで一つ、整理の方法を紹介しておこう。
教科ごとに封筒を分けるのではなく、模擬テスト一回分を一つの封筒にまとめる。五教科の答案、成績表、五教科分が一冊になった解答解説を一緒に保管するんじゃ。封筒には模擬テストの名前や実施日を書き、復習が必要な教科や問題、優先順位なども記しておくとよい。こうしておけば、模擬テストを一回分の教材として振り返ることができる。単にきれいに片付けるためではない。次に何を勉強すればよいのかを見つけるための整理なんじゃ。

保護者の経験を生かす

この答案整理について、「塾ジイのBAR」でも、あるお父さんとの話を紹介した。
「塾ジイのBAR」17
― 12月からの直前期に向けて、親にできる準備とは?―
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5242100/
そのお父さんは、仕事で総務や事務的な書類の管理に携わってきた経験を持っておられた。そこで、その経験を子どもの受験勉強にも生かせないかと考えたわけじゃ。仕事で書類を整理するときには、必要なものをすぐに取り出せるようにしておくことが大切じゃろう。受験勉強でも同じことが言える。必要な答案や解説をすぐに取り出せれば、復習にも取り組みやすくなる。お父さんが自分の経験を生かして、子どもに答案整理を提案した。わしも、その考えには大賛成じゃ。ただ、実はこのお父さん、最初からこうした提案を思いついていたわけではない。わしとの話の中で、仕事で培ってきた経験を子どもの支援に生かす方法について、事前に少し指南を受けておったんじゃ。そのあたりの話は、また次回に詳しく紹介することにしよう。

保護者だけで抱え込まない

もちろん、家庭でできることは答案整理だけではない。日々の学習の進め方や、模擬テストの結果の受け止め方、これからの学習計画など、保護者として考えることはいろいろあるじゃろう。しかし、すべてを保護者だけで判断しようとする必要はない。学校や塾の先生に相談してみることも大切なんじゃ。例えば、模擬テストの結果を見て、どの教科を優先すればよいのか分からない。家庭でどのような声をかければよいのか迷っている。あるいは、季節講習や年末年始の特別講座を受講させるべきか判断に迷っている。そんなときは、遠慮せずに尋ねてみてほしい。ただし、「受講した方がよいですか?」と結論だけを求めるのではなく、「今の子どもには、どのような学習が必要なのか」「この講座では、どんな力を身につけられるのか」といったことも聞いてみるとよい。説明を聞き、子どもの現状と照らし合わせたうえで、最終的には保護者自身が判断する。そのための相談なんじゃ。

指導者とのやり取りを、家庭での支援に生かす

学校や塾の先生に相談することで、保護者自身が子どもへの接し方を見直すきっかけになることもある。例えば、これまでは「もっと勉強しなさい」と声をかけていたけれど、先生の話を聞いて、まずは子どもが何に困っているのかを尋ねてみようと思う。あるいは、勉強時間を気にするよりも、今日取り組む課題を一緒に確認してみようと思う。そんな小さな変化でも、家庭での子どもの様子は変わってくるかもしれん。大切なのは、指導者の言葉をそのまま家庭に持ち帰ることではない。話を聞き、納得し、自分の家庭に合った形で取り入れていくことじゃ。そして、保護者が子どものために考え、行動する姿は、子どもにとっても大切な学びになるはずじゃ。

上手に人を頼ることも、大切な力

ここまで、受験期に保護者ができる具体的な準備について話してきた。答案を整理すること。自分の仕事や生活の経験を生かすこと。学校や塾の先生に相談し、家庭での支援に役立てること。どれも、子どもの受験を支えるためにできる大切な取り組みじゃ。そして、こうした取り組みを通じて、もう一つ気づいてほしいことがある。それは、保護者自身も、必要なときには人を頼ってよいということじゃ。わしは以前のインタビューで、自立型人間の第一歩として「依存力」の大切さについて話したことがある。子どもが自立するというのは、誰にも頼らず一人で何でもできるようになることではない。自分だけでは難しいときに、それを認め、必要な人に助けを求められることも、自立に向かう大切な力なんじゃ。
「子どもの受験で悩む保護者にアドバイスする教育相談のプロ」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/interview/
保護者が学校や塾の先生に相談する姿も、子どもにとっては一つの手本になるじゃろう。子どものために何ができるかを考え、必要なときには周囲の力も借りながら、一緒に受験を乗り越えていく。保護者が上手に人を頼ること。それもまた、子どもの自立を支える大切な一歩になるような気がするんじゃ。

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久保克己(塾講師)

株式会社京進

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