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「塾ジイの部屋」24 ー 直前期に備えて、今から「答案の整理」を始めよう!ー

久保克己

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テーマ:入試直前期に向けて


入試直前で慌てないための準備作業

「塾ジイ、父から面白いアドバイスをもらったんです」
「ほう、どんな話じゃ?」
「模試や過去問の答案を、封筒に入れて整理しておいたらどうか、という話です。父は会社で書類の整理をすることが多いので、そういう方法を思いついたみたいです」
「なるほど。お父さんが、直前期に向けて具体的な準備を考えてくれたんじゃな。保護者が家庭でできる支援については、先日のBARでも紹介したぞ」
塾ジイのBAR17(12月からの直前期に向けて、親にできる準備とは?)
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5242100/
「でも、答案を封筒に入れるだけでいいんですか?」
「いやいや、大切なのは、入試直前に必要な答案や復習内容を、すぐに取り出して使える状態にしておくことなんじゃよ」

これまでの模試活用法を振り返ろう

「これまでにも、模試の活用法についてはいろいろ教えてもらいましたね」
「そうじゃな。模試は受けて終わりではない。結果を分析し、間違えた問題を復習してこそ、自分専用の教材になるんじゃ」
「以前の記事でも、模試の活用法を教えてもらいました」
「うむ。塾ジイの部屋4・5・6では、模擬テストの活用法を段階的に取り上げてきた。その内容を一つにまとめた記事が、こちらじゃ」
模擬テスト活用レシピ(塾ジイの部屋4・5・6のまとめ)
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5119681/
「模試を自分専用の教材に変える方法も紹介していましたね」
「そうじゃ。こちらの記事も参考にしてほしい」
塾ジイの部屋19(模試を“自分専用の教材”に変える方法②)
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237541/
「今までに模試の分析や復習をしてきた人は、その記録を集めて整理すればいい。まだ十分にできていない人は、今回の整理をきっかけに、答案を見直してみればいいんじゃ」
「全員が同じところから始める必要はない。今までの取り組みを生かして、次の学習につなげることが大切なんじゃよ」

まずは試験ごとに封筒を用意する

「父のアドバイスでは、模試や過去問の答案を封筒に入れておくといいそうです」
「うむ。まずは試験ごとに封筒を一つ用意するんじゃ」
「教科ごとに分けるのではないんですね?」
「そうじゃ。今回は、試験一回分をひとまとめにする。5教科の答案だけでなく、成績表や解答・解説も一緒にしておくんじゃよ」
「解答・解説は5教科分が一冊になっていることもありますね」
「だからこそ、試験ごとにまとめておくと便利なんじゃ。あとから成績表だけ、解答だけと探し回らずに済むからな」
「封筒には、具体的に何を入れればいいですか?」
「次のものをまとめておけばよいぞ」
・5教科の問題用紙や答案
・成績表
・解答・解説
「過去問についても、同じように整理すればいいんですね」
「その通りじゃ。年度や実施回ごとにまとめておくとよいぞ」

封筒の表には何を書く?

「封筒の表には、何を書けばいいんですか?」
「まずは、試験名と実施日じゃな。それから、これから復習する問題についての情報を書いておくんじゃ」
「成績表にある総合点や偏差値、教科別の点数も書いた方がいいですか?」
「成績表を一緒に入れておくのなら、同じ数字をわざわざ書き写す必要はないぞ。封筒は成績を記録するためのものではなく、次に何を復習するのかを確認するための案内板にするんじゃ」
「では、どんな項目を書いておけばいいですか?」
「例えば、次のような項目じゃな」
・試験名・実施日
・復習が必要な教科・問題番号
・復習の優先順位(A・B・C)
・関連する通常テキストの単元・ページ
・復習した日と、その結果
「封筒の側面にも何か書いておくと便利そうですね」
「そうじゃ。側面にも試験名と日付を書いておけば、立てて保管したときにも探しやすい。模試と過去問で封筒の色を変えるなど、自分が見つけやすい工夫をしてもよいぞ」

復習が必要な問題を見つける

「でも、どの問題を復習するかは、どうやって決めればいいんですか?」
「すでに模試の分析をしている人は、そのときに選んだ問題や記録を封筒に移せばいい。まだ十分に分析できていない人は、成績表と答案を見ながら、これから復習する問題を選んでいけばいいんじゃ」
「全部の間違いを復習しないといけませんか?」
「いや、全部を同じ優先順位にする必要はない。例えば、正答率が高いのに間違えた問題は、優先して見直したいところじゃな」
「正解していても、復習した方がいい問題があるんですか?」
「もちろんじゃ。正解していても解答の根拠があいまいだった問題や、何度も間違えている問題は、復習の候補になるぞ」
「間違えた原因も考えた方がいいですね」
「その通り。知識が不足していたのか、解き方を理解できていなかったのか、それとも問題文を読み違えたのか。原因を確認しておくことも大切じゃ」
「復習の優先順位は、A・B・Cなどに分けておけばいいんですね」
「そうじゃ。自分が分かりやすい方法で分類しておくと、あとから取り組む順番も決めやすくなるぞ」

通常テキストに戻って確認する

「間違えた問題を選んだら、次はどうするんですか?」
「そこで、通常のテキストに戻るんじゃ。模試や過去問で間違えた問題に関連する単元を探して、もう一度学習するんじゃよ」
「例えば、数学の関数の問題で間違えたら、テキストの関数のところを復習するんですね」
「そうじゃ。英語の文法問題なら、関連する文法事項を確認する。模試の解説を読むだけで終わらせず、普段使っているテキストに戻ることが大切なんじゃ」
「封筒には、戻るべきテキストのページも書いておけばいいですね」
「うむ。封筒や答案にはテキストの単元・ページを書いておく。テキスト側にも付箋などで目印を付けておけば、次に復習するときに迷わないぞ」
「そして、もう一度、間違えた問題を解いてみるんですね」
「その通りじゃ。解説を読んで分かったつもりになるのではなく、自分の力で解けるかどうかを確かめるんじゃよ」

復習した日と結果を記録する

「復習が終わったら、封筒には何を書けばいいですか?」
「復習した日と、その問題が解けるようになったかどうかを記録しておくんじゃ」
「すでに復習を済ませている問題は、どうすればいいですか?」
「これまでの記録をそのまま移しておけばよい。まだ復習していない問題は、これから取り組んだ日と結果を記録していけばいいんじゃ」
「一度解けたら、それで終わりですか?」
「いや、一度解けたからといって、すぐに安心できるとは限らん。日を置いてもう一度解いてみることで、本当に理解できているかを確かめることができるぞ」
「復習した回数を記録しておくのもよさそうですね」
「そうじゃな。正の字などで回数を記録しておくのも一つの方法じゃ」

入試直前に、この準備が力を発揮する

「こうして整理しておけば、入試直前になっても困らないですね」
「その通りじゃ。直前期は、何を勉強するか迷っている時間も惜しい。封筒を開けば、自分が復習すべき問題や、もう一度確認するテキストがすぐに分かる。これが大きな利点なんじゃ」
「今までに間違えた問題や、何度も確認してきた問題を見直せるんですね」
「そうじゃ。それは、自分の学習の足跡を確かめることにもなる。以前はできなかった問題が、今は解けるようになっている。そんな経験を確認できれば、入試本番に向けた自信にもつながるはずじゃ」

準備するのは今、使いこなすのは自分

「今回の話は、答案をきれいに保管することが目的ではないんですね」
「もちろんじゃ。模試や過去問で見つかった課題を、必要なときに取り出し、効率よく復習できるようにしておくことが目的なんじゃ」
「父のアドバイスを参考にしながら、自分に合った整理方法を考えてみます」
「それがええ。今回のテーマである『学習の足跡を整理する』という考え方は、先日のボイスコラムでも紹介したぞ」
塾ジイのボイスコラム9(直前期に向けて、これまでの“足あと”を整理せよ!)
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5241952/
「封筒に入れて終わりにせず、実際に開いて復習することが大切なんですね」
「その通りじゃ。準備したものを使いこなすのは、自分自身じゃからな」

今回のまとめ

「答案の整理は、ただの片付けではないんじゃよ。これまでの自分の頑張りを、これからの学習に生かすための準備なんじゃ」
「今までに復習してきた人は、その記録をまとめる。まだ十分にできていない人は、これを機会に始める。どちらも今からできることですね」
「そうじゃ。入試直前になって慌てて探し物をするより、今のうちに準備しておく方がずっとええ。自分の答案は、自分の弱点と成長を教えてくれる大切な教材なんじゃからな」
「よし、まずは封筒を用意してみます!」
「その一歩が大切じゃ。準備は今から始めるんじゃぞ!」
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株式会社京進

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