数学の証明問題が苦手な中学生をお持ちの保護者様へ
次学年に向けて、冬休みに今年の苦手単元の復習をしておきたいものです。
復習する際、「頑張って勉強しているし、他の科目は学校の点数も取れているのだが、数学だけが苦手」という中学生もいらっしゃると思います。苦手になる単元は、中1では概ね
「方程式の利用」中2では「一次関数」「平行線と角」「三角形の合同証明」あたりでしょうか。これらは入試頻出単元ですので、苦手な場合、この冬にしっかり復習して得意にしておきたいものです。通塾しておられる生徒で、塾で重要単元の復習をする場合は、塾の授業に集中してください。今回は、通塾していない方に対してお話したいと思います、
中学生が数学を苦手にする要因は大きく分けて3つあります。それをお話した上で、この冬に数学の復習する際の事をお話したいと思います。
1.計算力が不足している
まずは正確に計算出来ているかどうか、確認してあげてください。子どもは、問題の解き方は分かっているのに計算間違いをして点数が下がる→低い点数を見て自分は数学が出来ないと思いこむ→数学を遠ざける→数学が苦手になる、という場合があります。足し算、引き算、掛け算、割り算、四則計算、少数・分数の計算など、小学校範囲の計算は正確に出来ていますでしょうか。ここが正確に出来ない場合は、いくら数学の問題の解き方を勉強しても数学の点数は上がりません。同時に、学校でも塾でも、中学生に対して小学校の計算問題の復習はしません。その時間が取れないからです。計算方法を間違えている場合は、丁寧に教えてあげてください。計算方法は出来ているがケアレスミスが多い場合は、計算用紙を与えて、計算の時に字を大きく、分かりやすく書くように指導してあげてください。テキストやノートの隅に細かく書き散らした計算から間違いが生じます。字を大きく分かりやすく書くように心がけるだけで計算のケアレスミスは減少します。
2.解き方を理解しただけで覚えていない
数学は、①解き方を理解する→②解き方を覚える→③紙と鉛筆を使って正確に計算して答えを出せるようにする、という段階を踏んで得点力が上がります。合同証明は計算する必要はありませんが、証明文は必ず理解して自分書く事が出来るようになるまで覚えて下さい。頑張って勉強しているのに数学が苦手、という生徒は、①~③のどこかの段階が抜けているのです。お子様の勉強方法を見直してあげてください。
3.問題量が不足している
上記①~③を実行したとしても、実行したのが数問では得点力は上がりません。少なくとも苦手単元の教科書に載っている問題は全て制覇するようアドバイスしてあげてください。お子様が「そんな時間は無い」と悩む場合があると思います。苦手単元の解けない問題を解こうと、長時間悩むから時間がなくなるのです。「解き方がさっぱり分からない」問題はすぐに解き方を見て、理解して覚えるようにアドバイスしてあげてください。教科書に解き方が乗っていない問題は、授業ノートや教科書ガイドを活用しても良いでしょう。お子様が「解き方を見ても分からない」とおっしゃる場合は、助け舟を出してあげてください。中1・中2の内容をお母様、お父様が忘れておられたとしても、解き方を見れば思い出します。冬休みの苦手単元復習で、お子様が苦手単元の教科書の問題全て①~③を実行した時、苦手ではなくなっているでしょう。
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