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コラム
数学が苦手な中1・中2生をお持ちの保護者様へ 第2回
2016年12月28日
前回のコラムで、中1・中2生が数学を苦手にする要因の一つとして、次の事を書きました。
【解き方を理解しただけで覚えていない】
数学は、①解き方を理解する→②解き方を覚える→③紙と鉛筆を使って正確に計算して答えを出せるようにする、という段階を踏んで得点力が上がります。合同証明は計算する必要はありませんが、証明文は必ず理解して自分が書く事が出来るようになるまで覚えて下さい。頑張って勉強しているのに数学が苦手、という生徒は、①~③のどこかの段階が抜けているのです。お子様の勉強方法を見直してあげてください。
数学に関して「問題を考えて解くのが得点力アップの方法である」と思っている生徒が多いと思います。確かに、問題を考えて解かなければならない場面も出てくるでしょうが、それは解き方のパターンをたくさん覚えてからの話です。解き方のパターンを知らずに解こうとしても解けません。まずは解き方をたくさん覚えこみましょう。
今回は、具体的にどのようにして覚えるかを書いて見たいと思います。冬休みの学習から取り入れて頂ければと思います。
1.教科書や塾のテキストの例題は解き方を覚えた上で、自分で答えが出せるようになるまで練習しておく
前回の内容の繰り返しになりますが、解き方を読んで、あるいは説明を聞いて「分かった」と思うだけでは得点力アップになりません。問題を見た瞬間に解き方を思い出し、答が出せるようになるまで紙と鉛筆を使って練習してください。新しい単元を勉強する時や、冬休みに苦手単元を復習する際は是非とも実行して頂ければと思います。
2.解けなかった類題や練習問題にチェックしておく
教科書や塾のテキストには類題や練習問題が載っています。問題を見た瞬間に解き方が分かる問題を何度も解き直すのは時間の無駄です。数学を勉強しているのに得点が伸びない生徒の中には、解けない問題は放置して、解ける問題ばかり何度も解き直している生徒がいます。その場合、確かに勉強はしているのですが、得点力は伸びません。1回目で解けなかった問題や間違えた問題にチェックしておきます。それが自分の弱点です。チェックしておく事で自分の弱点が浮き彫りになります。例題のやり方と同じく、解き方を理解して覚えて解くことが出来るようになった上で、試験前はチェックのある問題を先に解き直しましょう。こうすれば万一、途中で時間が無くなった場合も自分の弱点は確実につぶしておく事が出来ます。その後にチェックのない問題を見直して解き方を思い出すことが出来るか確認しておきましょう。その際、解き方があやふやな問題は紙と鉛筆を持って解き直しましょう。
3.どうしても覚える事が出来ない問題について
何度やり直しても解き方を忘れてしまう問題があると思います。また、難問であるため、すぐに解き方を忘れてしまう問題もあるでしょう。そういう問題はコピーして切り取って、ノートに貼り、その下に解き方と解答を書いておきましょう。それが自分の弱点ノートです。中3の受験生の中にも自分の志望校の過去問題の中から弱点ノートを作成している人がいます。そのノートは出来れば携帯して、折に触れて見直すようにしましょう。初めは解き方がなんとなくしか分からなかった難問も、解き方のパターンをたくさん覚えた上で、何度も解き方を見直しているうちに「そういう事だったのか!」と理解できる瞬間がやってきます。その瞬間に紙と鉛筆を用意して自分で解きあげておきましょう。これを繰り返すと、数学の解き方が分かってきます。数学が苦手でなくなってきます。
上記のような勉強を続けていけば、数学は苦手ではなくなります。「得意科目」までは行かなくても、数学が足を引っ張る事は無くなります。
最後に、数学がとても得意な生徒は何が違うのか?書いておきたいと思います。数学がとても得意な生徒と言うのは、数学の問題を解く事が好きなのです。好きだから、しょっちゅう、問題の解き方を頭の中で考えています。中には休憩時間でも、廊下を歩きながらでも問題の解き方を考えている生徒もいます。それは今まで覚えた解き方の復習にもなります。頭の中の引き出しからいろいろな解き方を取り出して、それをどのように結び付ければ難問を解く事が出来るのか?を始終、考えています。もっと進むと、自分で問題を作成したりします。つまり、数学に親しむ時間が圧倒的に長いのです。
数学が苦手な生徒は、1~3を実行する事で苦手意識をなくしてください。得点が上がってくれば、数学が面白くなってきます。数学を遠ざける事が無くなります。数学に親しむ時間が増えてくるにしたがって、苦手から得意にかわっていくことも可能でしょう。
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