ブランディングの効果はすぐに現れるものではありません
「ブランディング」という言葉の流行
「ブランディング」という言葉をよく耳にするようになりました。
「ブランディング」という言葉は大変便利で、「単独の商品」に関することからいわゆる商品群の「ブランド」、大きくは「会社全体」にかかわることまでをカバーしているように使われています。
本来の「ブランディング」
デザイン会社やコンサルティング会社の営業カテゴリーの中に「ブランディング」とうたっている所を多く見かけますが、本来ブランディングというものは第三者的立場のものが構築するものではありません。
企業の持つ価値や強みを世の中に広く認知してもらうために「ブランディング」を実施したいことはもちろん理解できますが、「ブランディング」によって世の中に広めるための「価値」自体はデザイン会社やコンサルティング会社がつくるものではありません。その企業自身がつくり出すものです。
デザイン会社やコンサルティング会社は単にその道筋や体裁をどう整えればいいかを手助けするだけです。
「ブランディング」はまず社内の小さなことから
「ブランディング」というとものすごくたいそうなことのように思いますが、決してそうではありません。デザイン会社やコンサルティング会社に高いお金を払う前に、その企業としてするべきことはたくさんあります。特に商品のブランディングというよりは会社全体のブランディングということになるとなおさらです。
例えば、毎朝会社の前の道を掃除することもそうですし、来客時の応対のしかたもそうです。発送する荷物の状態やFAXを送ったり、メールを送るときの挨拶文だってそうです。もっといえば外へ出て行く営業マンの服装や配送する車の運転マナーだってそうです。
そういった企業としての道徳心が欠如していたおかげで、ダークなイメージを持たれてしまった企業が、それを払拭するために莫大やお金と時間を要した例もあります。
まずは周りの小さいことから
「売りたい」と思う商品のブランディングに目が向くことはもちろんよいことですが、それよりももっと身近でもっと簡単で、もっと基本的な「企業としてのビジネスにおける道徳心」を社内に芽吹かせ、育てていくことが先決なはずです。それこそがその企業として社会に認知され、評価を上げる第一歩ではないでしょうか。
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