マネジメントとは何ぞや!

風間裕継

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経営者たち
 マネジメントとは何ぞや!それはドラッカーが20世紀に発見した社会的テクノロジーの本質
的な原則で、下記の8項目でもって、ドラッカーは表現しています。私は、第1項目にある原則
が好きで50年間、追究してやってきました。現実に実践していくのは難しいです。だからドラ
ッカーの言うマネジメントが好きでないとやっていられないです。他の項目も同じです。これ
らの項目を読んで、好きな考え方だと思えないと、しんどいです。でも好きならやれます。そ
してやればやるほど、ドラッカーの表現が理解できるようになり、経営の歓びが深まり、そし
て経営の成果もなるべきように成って行きます。これから起業される方や、現役の経営者方の
ご参考になれば幸いです。

          <マネジメントとは何ぞや 8項目>

1.マネジメントとは、人間にかかわることである。その機能は、人々が共同して成果を挙げ
ることを可能とし、人々の強みを発揮させ、弱みを意味のないものにすることである。

2.マネジメントとは、事業における人間の協力にかかわるものであり、従って、それぞれの
国家及び団体や、それぞれの文化及び慣習と深いかかわりを持つ。マネジメントは文化的土壌
の上に植え付け育てられる。

3.マネジメントは、あらゆる事業組織体が自らの従業者に対し、仕事に関して共通の価値観
と目標を持つことを要求する。これをなくして事業体は成立しない。単なる群衆がいるだけで
ある。

4.マネジメントは、組織とその成員たらんとする従業者が、必要と機会に応じ、成長し適応
していくようにすることである。

5.マネジメントは、異なる仕事をこなし、異なる技術と知識を持つ人々から成るという組織
体の事実を踏まえて、意思の疎通を行う。そしてその結果、成員各個人の責任が確立するよう
にしなければならない。

6.マネジメントにとって、組織成果の評価基準は産出量や利益だけではない。社会(市場)に
おける組織目的・目標の達成度合及びそのポジションをはじめとして、革新性・生産性・品質
信頼性・人材育成・人事・財務状況など全てが、組織の成果として、また組織の生存にかかわ
る問題として重要なことである。

7.従ってマネジメントは、組織目的を標準にして「何を行って、何を行わないか?」、「何
を継続して、何を廃止するのか?」、「どんな商品・サービスをどんな知識・技術でもって何
処の市場ターゲットに精力を傾けて、どんな商品・サービス・知識・技術・市場ターゲットを
無視するのか?」といったリスクの伴う意思決定をしなければならない。

8.つまりマネジメントは、社会的な職能である。そのために事業組織体は自己の規範だけに閉
じこもることはできないし、自己の技能・技法並びに設備・用具の範疇にとどまり満足している
ことはできない。
                                       以 上

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風間裕継
専門家

風間裕継(経営危機専門コンサルタント)

「想いの経営」京都研究座会

本当にやりたいことを経営の軸に据えることが企業の強みとなり、組織を変えます。経営者の「想い」を引き出しながら事業構想を提案し、そのPDCAサイクルを回す経営作法を一年中365日いつでもサポートします。

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