必読!『誰にでも起こりうる住宅ローン破綻』
ビデオの返却に送れると延滞料を取られるのと同じように、住宅ローンも返済が遅れると延滞料を取られます。
この延滞料のことを「遅延損害金」とか「延滞利息」といいます。
では、この遅延損害金どのくらい額になってしまうのか・・・?
なんと14%~20%
通常の住宅ローン金利は1.0%程度、その14倍以上に跳ね上がってしまうということです。
1ケ月でも遅れようものなら、すごいことになるのでは・・・?
と思ってしまいます。
しかし、そんなに恐れることはありません。
住宅ローンの返済額は、元本と金利に分かれているのをご存知かと思いますが、この遅延損害金は元本部分にしか利息はつきません。
例えば、
毎月8万円の住宅ローン返済において、元本が5万円、利息が3万円とすると、
元本5万円×0.14%÷365日≒20円/日(1日当たり20円)
10日の延滞で約200円
30日の延滞で約600円
と、そんなに大きな金額ではないですね。
ところが、これは最初だけで、滞納が続いてしまうと・・・。
◆代位弁済されると、元本はとんでもない金額になる!
「元本」、「延滞利率」、「延滞日数」が多ければ多いほど遅延損害金は多くなりますが、上記のように元本の額がさほど大きな金額でなければ、そんなに怖いものではないとご理解いただけたと思います。
しかし、滞納が続くととんでもないことが起こります。
住宅ローンの滞納回数のリミットは3回から6回までですが、それを過ぎてしまうと、代位弁済がなされてしまいます。
この代位弁済が行われると、今までの数万円の元本だったものが、その時点における住宅ローンの残金すべてが元本となってしまうのです。
例えば、
2000万円の住宅ローンが残っていると、
2000万円×0.14%÷365日≒7,800円/日の遅延損害金になってしまいます。
代位弁済になってしまうというと、基本的に債権者は担保不動産を競売にしてしまいます。
代位弁済から競売で自宅を失うまではおおよそ8ケ月ほどかかりますので、その延滞日数で計算すると・・・
5,750円/日×240日=1,380,000円
と驚くべき金額に借金が膨れ上がってしまうのです。
1度や2度の住宅ローン滞納で発生する延滞金はさほど大きな金額ではないので気にすることはないかと思いますが、3度目、4度目と住宅ローンの滞納が続き、代位弁済されてしまうと、借金はとんでもない勢いで増えていくということがお分かりになりましたでしょうか。
以上、「住宅ローンを滞納する発生する延滞金って、いくら位?」のお話しでした。