マンションライフを快適に54
今回は、屋内消火栓 その2から進めて行きます。
前回、消火栓に「1号消火栓」「易操作1号消火栓」「2号消火栓」があるとご説明しましたが、
今回は、各共用廊下に付いている消火栓を動かす仕組みについて、お話していきます。
消火栓を動かすには、消火専用埋設管→消火水槽・消火ポンプ→埋設管(建物内に消火ポンプが設けられている場合は無い場合があります)→建物内配管→補給水槽(屋上に設置されている)→各共用廊下消火栓等、となります。
消火専用埋設管
給水埋設管と同様、消火にも専用の埋設管があります。
築後10年を超えると、埋設管の接続部分より水漏れの発生で減水・パッキン等の劣化により増水(補給水槽でオーバーフロー)する場合があります。
水漏れの場合、調査するのが簡単ではなく、直ぐに分からない場合もあり、探すのに大変苦労します。
漏れている箇所が分かれば、ピンポイントで補修できます。
しかし、直してもその他で水漏れする場合(直した箇所が正常な圧力になるので、その他の弱い分部で漏れる可能性もあります。)もあり、新たに調査から入らないといけない事があります。
堂々巡りになる可能性もあります。
何処かで、消火配管全部を取替る必要も出てきます。
消火水槽・消火用ポンプ経由後の埋設管水漏れ
受水槽・消火用ポンプを経由してから、何処かで漏れた場合は、配管内の圧力が弱くなる事で、ポンプが起動するので、自火報が鳴り「ポンプを使用しています。火事では。」となるので、誤報であれば、何処かで水漏れしているのでは。と考え調査しなくてはいけません。
消火栓が使える状態での補修をしなければ行けない事となるので、十分思考の上、補修していかなくてはいけません。
消火水槽、以前の埋設管の水漏れ
消火水槽に入るまでに配管接続に不具合がある場合、まず漏れている事が見つかりにくいです。
消火水槽以後であれば、動かないのが正常な、水道が動くと異常と検知しますが、受水槽に入るまでは分かりません。
水道検針しているデジタル水道メーターであれば、涙目の表示が出てくると調査を開始しなくてはいけません。
判断する場所が涙目のマークor請求される用紙に印字されている場合もあります。
その様になれば、調査・補修を実施して下さい。
次回は、屋内消火栓 その3から進めて行きます。