オール電化と住宅用太陽光発電の相性が良い理由
住宅用太陽光発電と蓄電池のセットには二つのパターンがあります
ライフラインサービスの山崎貴修です。
今回は住宅用太陽光発電と蓄電池の相性の良さについて、少し詳しいお話をしたいと思います。
住宅用太陽光発電と蓄電池をセットで使う場合、2つの利用パターンが考えられます。
一つは、昼の間、住宅用太陽光発電システムで作った電力を売電せず、蓄電池に貯め、夜は蓄電池の電気を使うパターンです。自分の家で電気を作って、それを自分の家で使う「自家発電・自家消費型」です。
もう一つは、住宅用太陽光発電システムの余剰電力を売電しながら、深夜など電気料金が安い時間帯に蓄電池に電気を貯めて、日中その電気を使うパターン。「売電併用型」と言えますね。
「自家発電・自家消費型」「売電併用型」、どっちがおトク?
二つのパターンのうち、どちらがおトクかと言えば、私は売電収入がある「売電併用型」をおすすめします。
日本の4人家族の電力消費量は平均すると、月450kWh程度というデータがあります。これをもとに蓄電池を導入した場合の電気代をシミュレートしてみると、蓄電池導入前は年額約14万円、導入後は年額7万8000円という数字が出ました。蓄電池だけで年間約6万円以上の電気代が削減できます。
さて、新たに住宅用太陽光発電システム(4.5KWh)と蓄電池を導入した場合を見てみましょう。まず住宅用太陽光発電で電気を作ります。そして、料金が安い深夜帯の電気で蓄電池に電気を貯め、それを昼間に使います。
二つの効果で、年間の電気代は約5万2000円程度になり、年間約8万8000円程度電気代がお得になります。さらに、太陽光発電の売電収入が約9万9000円程度。二つを合わせると、年間で18万7000円もお得になります。
夢のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という言葉をご存知でしょうか。エネルギーのムダを省く「省エネ」、太陽光発電などでエネルギーをつくる「創エネ」と、蓄電池に貯める「蓄エネ」、エネルギーの状態を見えるようにする「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」によって、家庭で使うエネルギーすべてを自宅でまかなう家です。
なんだか夢のような話ですが、その実現を目指す動きはすでに始まっています。「創エネ」「蓄エネ」は、住宅用太陽光発電システムの蓄電池が受け持ちます。住宅用太陽光発電と蓄電池の導入、ぜひご検討ください。