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山崎貴修(やまさきたかのぶ) / 住宅建築コーディネーター

(株)ライフラインサービス

コラム

オーストラリアにみる林業の高度産業化モデル①

2015年3月7日

テーマ:山崎が興味を持った事柄

コラムカテゴリ:住宅・建物

年度末・・・・仕事が立て込む時期ですね~。^^;
体調に気を配りながら、皆さん頑張りましょう!!
さて、今回のコラムですが、最近見たり聞いたりして興味を持った事柄について記していこうと思います。
私自身の仕事には直結していない話題かもしれませんが、よければ読んでみて下さい。


林業の高付加価値化

オーストラリアは、林業という1次産業が発達しています。
高所得国になると1次産業は衰退することが多いのですが、オーストラリアでは農業でいうところの6次産業のように高度化・複合化することによって、林業を高付加価値産業にしているのです。

輸出においても林業関連産業は稼ぎ頭です。
山岳森林国家という点では日本と共通しています。
オーストラリアをモデルにすれば、日本で現在疲弊している林業関連産業がニュービジネスとなり、国の屋台骨を支える産業となる可能性があるのです。
さまざまな工夫によって付加価値を高めている事例はベンチマークに値します。
例えば高層大型建築に適した建材加工、木材を活用したエネルギー業、エネルギー関連機器の開発・生産などです。

盛んな純木建材の生産と販売、施行

オーストラリアでは木材を製材するだけでなく、CLTという建材への加工が進んでいます。
CLTは小さな板材を直交方向に奇数枚はり合わせた集成材です。
1998年にオーストラリアのKLHという会社が発明しました。

この建材は耐久性と防火性に優れており、高層大型建築物の建設が可能です。
ヨーロッパ諸国がこれをもとに建築基準法を改正し、オーストラリア製のCLTが多く使われた高層木造建築がヨーロッパ中で建設されています。
これは日本でも検証を繰り返し行っています。

林業自体の効率化

山岳における林業は物流業の性格が強くなります。伐採することは簡単ですが、運び出すのにコストがかかるからです。
オーストラリアでは、高性能なタワーヤーダという運搬機器が発達しています。
また、森林資源を枯渇させないよう、成長分だけ伐採するよう管理が徹底されています。
成長分のみ利用するだけで、オーストラリアは膨大な外貨を稼いでいるのです。

日本では成長分の2割強しか伐採されていないといわれます。
実は、現在の4倍は適正木材資源があるのです。
国内利用に加えて、木材資源が不足している中国、韓国などへ輸出することも十分可能だと思います。

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